毎月、定例開催している令和会に参加しました。これは国防や国際情勢、経済情勢などをお互いに議論を深める勉強会です。今回も勉強になる話し合い、そして議論が交わされました。台湾情勢、国際自由貿易港、香港での資産の問題、国防、食料自給率、豊かさを考えることなどがテーマとなりました。
議論された中から、今回は国内経済と日本人の考え方の変化について記します。
神主さんが新年を終えて感じたことを元にして書いてみます。
今年の参拝の特徴は、自分にとって都合の良いことばかりをお願いする傾向にあります。言い換えれば「自分の欲が前面に出ている」とも言えます。かつては「わが社の社員が幸せであるように」「社会が平和でありますように」などのお願いが多かったのですが、今年は個人の幸せを求める傾向にあります。全体の幸せよりも個人の幸せを願う。しかもトップやリーダークラスの人が個人の豊かさを願うようになっているように感じます。
個人的意見ですが、まだまだ日本は混乱すると思います。心が個人の豊かさを優先して願う方向になっているので、社会全体の豊かさに向かわないのです。「自分さえ良ければ」の考え方は社会の混乱を招きます。
最近、この考え方は随所にみられるようになっています。それは他人に対する要求が多すぎることです。社会や他人への要求が多くなり過ぎて、全てのことは自分ではなく人の責任にしているのです。
「自分が幸せでないのは社会の責任であり、悪いのはこの社会にある。自分は悪くない」という考え方。「自分の非を認めないで自分がこうなったのはあの人の責任だ」と考えていること。そして「自分が不幸なのは日本社会や県や市、そして関係する企業が悪いからだ」と責任転嫁する考え方。これらの考えが人の心の中に蔓延しているように思います。それが社会全体へと広がっているのです。
日本社会の閉塞感、低迷と混乱、そして将来への不安はここから来ているように思うのです。心を変えない限り不安は消えませんし社会は変わりません。
最近、相談を受けた内容で多いのは「あの人のせい」「あの人の責任」「自分は悪くない」「あの人にお願いしてもしてくれなかったからこうなった」など、自分を肯定して相手を否定する傾向にあります。これでは社会は決して良くなりません。
残念なことに自分に起きた悪い出来事を全て関わった人の責任にする人がいますが、考え方を変えない限り永久に同じ出来事が起こります。まともな人は「悪い出来事は全て人の責任に転嫁する」人とつきあわないからです。
いつから日本人の心は責任転嫁するように汚くなってしまったのでしょうか。人とのコミュニケーションが不足していることや、自分が動かないで人に頼むことが当たり前になっているからでしょうか。多くの場合、人に言う、評論することは簡単なことだけれども、自分でやってみると難しいことが分かります。
自ら動く人はそのことが分かっていますが、言うだけの人は分かっていません。だから他人への不満、愚痴がでるのです。
「あの人にお願いしたのにしてくれなかった」「お願いしたのにできなかった。あの人はダメだ」などの台詞を聞くことは珍しくありません。これと同趣旨の台詞を聞くと「お願いされないようにしよう」と思います。お願いを受けて出来なかった場合は、確実に責任転嫁されるからです。そしてこんな台詞を聞くことになります。「私は悪くない。あの人に頼んだけれど出来なかったのです。他の人に頼んだら良かった」。
どうでしょうか。こんな台詞は聞きたくありませんから相手にしないことです。
また現在の不安感は、物価高にも関わらず賃金が上がらないことも大きな原因です。懐を締めているのは賃金が上がらないからなのです。この心理をなくすためには国の経済対策が必要です。生活が安定して安心できる社会に向かわせる方向性を示すことが大事なことです。現状は、それにはほど遠いのですが。
- 弁理士事務所を訪ねて相談させてもらったこと。特許や実用新案、意匠について概念を知ることが出来ました。
- 某企業を訪ね職場で県政報告を行いました。皆さんにこれまでの実績と令和5年度にすべきことを訴えました。皆さんの貴重な時間をいただいたことに感謝しています。
- 同級生が懇談会の場を設定して応援と県政報告の機会をいただきました。この行動力に感謝しています。