学校でカウンセラーを担当している先生と意見交換を行いました。いじめや引きこもりの問題と共に、学生の置かれた現状からみた少子化対策について意見をいただきました。
政府は一過性の支援金を支出していますが、費用対効果の分析をしていないので効果は検証できていないと思います。現場から見ると「効果は全くない」と思います。
経済支援として条件付きのお金を数万円配ったところで、子どものために使っているようには思いません。生活の中で消えていっているので子どものためになっていないのが現実ではないでしょうか。
一番すべきことは「自由に使えるお金をねん出すること」です。そのためには子育て世代に対して、住宅ローンの軽減策こそ政府がすべきことです。借入金額の大小にもよりますが、一般的に住宅ローンの負担は定年まで続くことになります。これも給与の水準によっても異なりますが、毎月のローン返済、賞与の時のローン返済によって、毎月の自由に使えるお金がなくなっているのです。これでは子どもに使えるお金は少なくなりますし、二人目、三人目へと意識は向かいません。
子育て対策として、子育て世代の住宅ローンの負担軽減を考えて欲しいと思います。自由に使えるお金が増えると経済はまわりますし、少子化対策につながると思います。
という意見です。
以前「人生で一番大きな買い物は住宅だ」という金融機関の広告がありました。多くの人にとってそうだと思います。住宅ローンを軽減することで毎月の使えるお金に余裕ができ、子どものために使う方向に向かうと思います。バラマキと批判されている対策よりも、視点を変えて住宅ローンの負担軽減も検討すべきだと思いました。
特に和歌山県は「リスクを取る覚悟がなければ沈むばかりです」という意見です。和歌山県の経済の低迷も少子化傾向も改善されていないのが現実だと思います。「生活が上向いている」と聞くことは全くありません。「自由に使えるお金が増えた」とも聞くことはありません。地域経済は回復していないと思いますし、本質的な少子化対策もなされていないと思います。予算の制約と子育て世代以外の人からの理解の情勢などから難しいことは理解していますが、少子高齢化の先進県である和歌山県として、本質的な対策の議論を始める時期だと思います。避けて通れる課題ではないのですから。
またリスクに関して「100パーセント安全なことはありません。リスクを取る覚悟と行動がなければ和歌山県は沈むばかりです」という意見です。少子高齢化が進んでいる和歌山県こそ「あれは嫌、これも嫌」というのではなくて、リスクとベネフィットを考えて、県民の生活に利益が得られると期待できる効果が大きければ、リスクを負う覚悟が必要です。それが政治判断だと思います。「事例がないから」だとか「他の県の状況を見てから検討する」などの意見は不要です。
現状の課題から必要なことはリスクを取って対策を実行すること。それが和歌山県再生の道なのです。リスクを取らない、リスクを恐れる県民性が強ければ、再生への道は厳しくなると思います。次世代を担ってくれる子ども達が生き生きとした毎日を過ごせることに必要な対策です。そのためには企業誘致、働く場所の確保、賃金水準を高めることなどの政策が必要です。
苦情を苦情にしないためには心のある対応が必要です。受容意識が必要です。そして武士道の精神も必要だと思います。これらを実行できる軸の太い人が和歌山県には必要なのです。和歌山県を担う人材を登場させなければ将来への不安は消えないので、大事な春を迎えようとしています。
- 「珈琲の樹」を訪ねて意見交換を行いました。音楽や和歌山市活性化のためのイベントの話を交わしました。
- 年末年始に体調を崩していたAさんが「少し良くなってきました」と挨拶に来てくれました。まだ回復途上なので「無理はしないでください」と伝えました。
- お世話になっているTさんやYさんを始めとする皆さんを訪問し、県政に関わる意見交換を行いました。