新春とお礼の挨拶のため支援してくれている団体を訪問しました。今春の戦いに向けて活動をスタートしているところですが、支援してくれている団体に改めてお礼の挨拶に伺いました。これまでの支援に感謝しながら、引き続き今春も支援してくれることに心からの感謝の気持ちを伝えました。
和歌山市は人口減少、仕事の減少と事業所の撤退など厳しい環境が続いているため、これまで以上に活動しなければなりません。そんな環境下、引き続いての支援は有り難いものであり、皆さんの期待に応えられるよう活動していく覚悟です。
ところで、これらの企業の事業環境は相変わらず厳しく、取引先の新規開拓、新規事業への進出、事業所間の人員の適正配置の見直し、仕事量が見込める首都圏への異動などの対応をしていることを聞きました。現在の仕事や職場環境は大きく変わっているので、その環境に対応していくことが求められているのです。いつの時代においても環境変化があり対応が求められてきましたが、現在の環境変化は過去にないほどのレベルだと感じています。個々人がそれに対応していくことは簡単なことではないのは明らかです。
新しい知識やAI技術への対応、企画力やプレゼン能力など、社会や会社に適応するためにはレベルアップが必要です。これまでの経験や必要な知識はデータ化されているので、人に求められているのは発想力と企画力、そして行動する力です。情報の蓄積が膨大な時代なので、知識があるだけでは適切な仕事はできないのです。これまでの仕事を超えるやり方が求められていることやAIの知識や技術は若い人の方が優れているので、劣後しないように研鑽が必要です。
挨拶を交わしながら懇談させていただく中で感じたことです。どの企業も同じような課題を抱えているので、いち早く対応できる企業が生き残っていくのです。「果たして政治ができることは何なのだろう」と考える契機となりました。
今、直ちに必要なことは物価高に合わせた賃金アップ、テレワークの拡充、そして時代に合わせた仕事の見直しなどだと思いますが、この点に関しては皆さんの意見を元に地方政治がすべきことを考えます。
問題になるのは当事者たちが問題意識を持たないことです。過去に、ある団体で交わされた事例です。
ある年の課題に対しての検討した結果の報告として「時期尚早」という記述があったそうです。その翌年も、同じ課題に対して「時期尚早」と書かれており、その翌年も「時期尚早」と記されていたのです。
人事異動でこの組織に来た人がこの報告書を見て「何だ、このやり取りは」と思ったそうです。「一体、何が時期尚早なのか分からない」ということで、社長に進言したところ社長は「社会が変化しているのだから、わが社も制度を変えれば良いではないか」という答えだったのです。
一体、何を以て「時期尚早」と結論付けていたのか分からないままになりました。当事者たちは、真剣に結論を出すための議論をしていなかったというのが真実ではないでしょうか。組織が発展しない原因の一つに、結論を出さずに先送りすることがあると思いますが、変化を恐れて結論を出さないようでは環境変化に対応できません。
政治の役割の一つは、企業や人が環境変化に対応するための支援をすることがあると思います。この事例から考えられることですが、このような事例紹介があれば「一体何が問題なのか」を考えることが必要だと思います。
新春の仕事始めのお忙しい中、対応してくれた皆さんに感謝しています。