活動報告・レポート
2023年1月3日(火)
多賀神社参拝
多賀神社参拝
多賀神社

和歌山市内の多賀神社に参拝した後、境内で宮司さんと先の大戦から学ぶ平和の話を交わしました。

さて、この神社で感動することは手水舎がとてもきれいなことです。手水舎は魂も洗い清めるところなので、この場所をきれいに保っている神社は魂が清められていると見ています。多賀神社の手水舎には花が浮かべられているので、清らかなうえに華やかなのです。

手水舎の周囲には風車が並んでいるので、これから「お祀り行く」気持ちが高まってきます。小さな境内ですが気持ちが清められていく空気感があり、魂が清々しくなっていくように感じるのです。

参拝の後、境内で星田宮司さんと話す機会をいただきました。太平洋戦争でポツダム宣言受諾後も北からの脅威に備えたことで北海道を護れたことなど、歴史で習っていない史実を語り継ぐことの大切さを話し合いました。その時代、ソ連軍が満州を攻めた時の出来事やシベリア抑留での捕虜の扱いが非人道的であったことなど、現代においても私達が有事に備えて理解しておくべき教訓が残されています。歴史を知ることで教訓は得られますが、知らなければ歴史から学ぶことはできません。

多賀神社 多賀神社

現代の世界情勢から推測すると、わが国は北からの有事に備えるべき時代に入っています。歴史上、わが国は常に北からの脅威に備える地勢であることを分かった上で、有事に備える必要があります。坂本龍馬や樋口季一郎中将が北の脅威に備えようと考えたことを忘れてはならないのです。

お正月の参拝は平和を祈るために行いますが、平和を維持するためには歴史から学ぶことが必要です。宮司さんが「先の大戦で生き延びた人と話をしたことがあります。その方は『もう戦地には行きたくない』と話していたのですが、私が『もし将来、日本が戦争に巻き込まれたらどうしますか』と訪ねました。その人は『躊躇なく戦地に駆けつける。年を取っていますが、祖国を護らなければならない時は戦います』と話してくれました」と話を聞かせてくれました。

多賀神社

今はお亡くなりになっているそうですが、この話をした時は既に70歳を超えていたのです。それでも祖国を護るためなら、行きたくもない戦地に駆けつけると話していたことから平和を維持するために必要なことを学べます。

平和な時代のお正月ですが、真の平和とは何かを感じさせられました。平和を維持するためには備えが必要だということです。大戦を経験した人がこの世を去っているので、直接話を聞く機会は少なくなっています。戦争体験を聞いた人の話から学ぶことはとても大事だと思います。

新年会

落合莞爾先生の新年会に参加しました。毎年参加しているのですが、毎回、新しい知識を得るなど勉強になっています。今回も大きく何点かのテーマに基づいて、先生の講義を受けました。

  • 太平洋戦争以降、大きな戦争が起きていない理由について
  • ウクライナの国史を知ることで今回のロシアとの戦いの深層が分かることについて
  • どちらが正義かは双方の置かれた立場によって異なるので、その原因を突き止めることを考える必要があることについて
     与党と野党が同じ方向を向いていては、相手を止める勢力がないことを意味しています。意見を戦わせることが平和を護ることなので国会では議論を尽くすべきです。
  • 武器を抑止力につなげるためには、それがどんな威力があるのかを相手に知らせる必要があり、相手がその威力を理解して初めて抑止力につながることについて
  • 日本は米国、ロシア、中国の三国との均衡をどのように図るのかが平和の鍵になることについて
    これらの強国の一国でも本気で敵にするような政治家がいれば、忽ちわが国の平和は維持できないのです。

主に以上のような講義をいただきました。

懇談の中で興味深い話がありました。

「人を貶すことは簡単なので、批判や悪口が横行しているのです。ところが人を褒めるためには自分が勉強しなければなりません。相手を持ち上げるのではなく、本当に褒めるためにはどんなことを褒めるのか考える必要があります。人を褒めるためには褒められるだけの知識がいるので簡単ではないのです。和歌山県では人を褒める人が少ないのは勉強していないからだと思います」という話です。

褒めることは難しい。だから褒める人が少ない。何となく分かるように思います。だから余計に褒められる人でありたいものです。

「人を批判する、悪口を言う人は、言った責任を取る覚悟を持つべきです。批判や悪口を行っているのは無責任で、この責任を負う覚悟がない無責任な批判は和歌山県に多い傾向があります。覚悟を持つとは、直接、その相手に会って批判や悪口を言えることです。噂話を聞いた人が、確かめることなく次の人に伝えるのは全く無責任です。無責任な人の周囲には無責任な人が集まっているので、無責任な人が社会から信頼されないことを知ることがないので、無限に広がっていくわけです」。

確かに責任を伴わない批判や悪口が多いように感じます。それが県勢を落としている原因かもしれません。

新年会の場で講義や意見交換をさせていただき、たくさんの学びを得たことに感謝しています。