台湾企業へプレゼンをした結果とタイを訪問した結果を聴かせていただきました。どちらも和歌山県との経済交流、企業進出に関わる話です。和歌山県は関西空港と南紀白浜空港を有していることからアジアとの関係は重要だと考えています。特にハイテク産業、農産品の輸出入の相手国との関係を将来に向けて構築する必要があるので、民間大使の役割は重要です。民間でつながっておくことは国や行政機関の役職者が変わったとしても継続した関係を持てるので、入り口は行政だとしても民間との友好関係は大事にしたいと思っています。
台湾企業はハイテク産業が世界トップレベルであり、進出してもらいたい企業がたくさんあります。そのため和歌山県の優位性を伝えているところです。
- 関西空港と南紀白浜空港の二つの国際線空港があること
- 和歌山大学システム工学部があり技術者の養成を行っていること
- 和歌山市は教育環境が整っているので人材がいること
- 気候が温暖で大雪や凍結がほとんどなく物流面で優れていること
- アジアとは空路と海路で直結していること。そこに加えて陸路でも京阪神と中部圏域に直結していること
以上のような提案をしているところです。和歌山県に進出してもらうためには他県よりも進出の優位性を伝える必要があります。インフラが整っていることや企業進出補助金はもちろんのこと再生可能エネルギーの導入や国からの補助金の活用などは当然の前提として、和歌山県の特長を説明しているところです。欧米とアジアから先進技術を有する企業に進出してもらいと思って活動しているので、令和5年度に向けての優先課題として取り組みを進めています。
またタイ訪問の事情を報告してもらいました。医療と教育に力を入れていること、交通網や都市計画に着手しようとしていることなど、最新の情勢を伝えてもらいました。都市計画に関しては再生可能エネルギーの導入、環境負荷の低い持続可能な都市、電気自動車を導入することなどを目指しているので、目指している都市イメージは日本と同じです。
但しインフラ整備が遅れている地域に都市を計画していることから障害は少なく、スピード感は日本よりもあるように感じます。そのため投資額も相当な規模で、日本の技術を欲していることも分かりました。但し、技術導入にあたってここでも中国との競争があり、技術力と共に外国力の問題があることも分かりました。
医療と教育は日本が勝っていますが、ハイテク技術や交通体系では勝っているとは言えない状況もあるように感じます。日本が技術国、そして尊敬される国であるためにもアジアの国々との友好関係を築いておきたいと考えています。
医療技術の協力は前進する見込みで、農産物の輸出入はこれからの調整となります。交通やインフラは国家レベルの問題のため、これから協議を必要とするものです。和歌山県がアジアとの窓口でいるためには、今回のような課題の整理と民間企業を含めての協力体制を整えることが重要だと考えています。
今月末に、再度台湾やタイとの課題整理と今後の方針を決めることを目的とした会議を予定しています。
- バスケットボールチーム「ONELYS wakayama」の会議に出席しました。今年の結果報告と来年の全国大会に向けた抱負を聞かせてもらいました。強いチームでいるために必要なこととして、和歌山県でのアスリート向けのトレーニング環境を整えることや子ども達との交流機会をつくることも提案しました。来年に向かってチーム役員と話し合いを交わすことができました。
- 午後からもアジア諸国との関係構築について会議を行いました。技術と教育は関係していることから、企業進出と教育レベルはセットで考える必要があります。和歌山県として受け入れる体制を整えたいと思います。