県議会本会議での一般質問の打ち合わせを行いました。仁坂知事と僕の一般質問の16年間を振り返り、県政に残した実績とそこに将来の和歌山県の姿につなげたい思いを議論します。振り返ると「観光医療産業」に着目し、和歌山県で設置するための取り組みや、「JAXAスペースティーチャーズ和歌山」を発足させて「宇宙教育」をスタートさせたのも和歌山県でした。この取り組みは間違いなく先鞭役を担っています。
また明治維新150年を記念するために「外交史料展」開催を提案し実現したことも県政の足跡として残っています。先人が残してくれた精神を、次の世代に継承する土台が整ったと思っています。「わかやま記紀の旅」は関西広域連合や泉南市議会本会議でも取り上げられるなど、県外からも「和歌山県の取り組みは素晴らしい。わが市も見習いたい」などの反響がありました。
その時々に必要な提言をしてきたところですが、これまで県政16年間の中で確実に実績を残してきたと感じています。本会議で提言しないことには、議事録にも、県民の方々の心にも、職員さんの記憶にも何も残らないのです。県議会本会議での提言が議会であり議員の本分なのです。議場での発言だけが公式の議事録として残っていますから、誰が何を言おうと、実現に向かわせたのは発言した議員の成果です。公式の発言が残っていないで「私がやりました」とは言えないのです。議会議員ですから議会において議場で発言することが役割なのです。
今議会では、和歌山県政の取り組みと将来について、そして和歌山県の素晴らしさについて議論を交わす予定です。
これまでも記しているように、和歌山県の最大の課題は雇用と経済活動のための企業誘致です。そのためには和歌山県に進出するメリットを企業に訴えて説得することが求められています。単に「和歌山県に進出して下さい」とお願いするだけで物事が進むことはありませんから、進出したときのメリットを訴える必要があります。
和歌山県に隣接している関西空港があることや、国際線化の実現を図った南紀白浜空港があることでアジアの玄関口となり得る県だと言えます。国際力を持つためには今の港湾では不足するところがあるので海路を整備する必要がありますが、輸出入可能な港湾も有しています。できれは経済特区に申請をしたいところですが、現段階では企業誘致と共に考えていく課題だと認識しています。
また人工衛星に必要なアンテナ製造の技術を有する企業もあることも、和歌山県進出の利点です。
問題は技術力を持つ人材です。直ぐに対応できるものではありませんが、進出までの期間を考えると高等教育下での育成は可能だと思いますし、世界企業が立地すれば人材を集められると思います。そのための利便性の高い住居や保護者が望む学校の認可、先進医療病院の設置、エンターテイメントの誘致など受け皿となるための整備が必要です。
そして私達、県民です。太平洋や海に面した和歌山県民の特長は、おおらかで発想が豊か、小さいことを気にしないで人を歓迎することなどです。これは海のない長野県の方が和歌山県で感じたことを話してくれたものです。 彼は「和歌山県に暮らす人は羨ましいですよ。近くに海があり山もあります。そして学校や病院なども近接していますから、住むには便利なところだと思います。海がない県では、人は閉鎖的になる傾向があります」と話してくれたのです。
和歌山県の特長はまだまだあると思いますから、引き続きテーマを議論したいと思っています。
貴章会の皆さんに集まってもらって会合を行いました。来春に向けての取り組み方針を話し合いました。この数年間はコロナ禍のため、従来のように時間を確保して訪問することはできませんでした。そのため、どのように皆さんと会う機会を確保するかが焦点になります。時間が限られているので、やるべきことをやりたいと考えています。