活動報告・レポート
2022年12月3日(土)
岩村明憲監督講演会
岩村明憲監督講演会
岩村明憲監督講演会

元ヤクルトスワローズ、元メジャーリーガーで現在は福島レッドホープスの岩村明憲監督の講演会を開催しました。昨日から和歌山市に入っていただき、今朝はサイン会を行った後、講演会を開催したものです。

講演前に監督と懇談させていただきました。「ワールドシリーズやWBCの解説を行っていますが、解説は球場でしなければ空気感を表現できない」と話してくれました。やはり現場の空気の中にいなければ伝えられないことがあるのです。

「幸い、ワールドシリーズに出場したことがあるので雰囲気は分かりますが、実況と解説はその場にいないと伝えられないことがあります」という話です。

世界大会で国を背負って戦う雰囲気は独特のものがあり、強い平常心が必要だということでした。

今回、この講演会の司会と挨拶を行いました。

岩村明憲監督講演会

こんにちは。本日は元メジャーリーガーの岩村明憲監督の講演会にお越しいただき、ありがとうございます。昨日から和歌山市に入ってもらっているので、監督とお話しさせていただき、たくさんの学ぶこと、気づきがありました。

地域活性化にはスポーツの力が必要なことを始め、議員活動にも役立つ気づきがありました。プロ野球選手は人気があり、憧れの存在なのに政治家はそうではない。こんな現実があります。野球選手だけに関わらずプロ選手には期待があり夢があるのに対して、政治家は夢を語らないので期待感が持てないことも原因の一つだと思いました。

例えば道路の凸凹を補修することは大事なことですが、この行為だけを見ると行政とのつなぎをしていることなので「政治家の役割ですか」と言われると疑問があります。凸凹があれば和歌山市内の道路が傷んでいると感じ、調査して監視で調査して市全体の道路状況の把握と改修につなげるなどの動きが必要になります。

また夢を語れないのは動いていないからだと思います。和歌山大学の野球部員の4年生は就職が決まっていますが、驚くことに県内に就職したのは3割に過ぎないのです。これは「和歌山県にいたくない」「和歌山県が嫌い」なのではなくて、働く会社、やりたい仕事がないことを意味していると思います。だったら企業誘致を行うこと、しかも世界的企業を引っ張ってくることが政治家の役割となります。若い人が働きたいと思う先進企業が和歌山県にあれば、県内就職をしてくれるはずです。そんな働ける環境を創り出す動きをしていれば、期待感もありますし、夢を与えられる役割を果たすことになると思います。

12月6日、7日、台湾の大手企業が来日してくれて、和歌山県に進出してもらうためのプレゼンテーションの機会があります。問われているのは「和歌山県に進出するメリットは何ですか」というものです。

「和歌山県は山と海があり食べ物がおいしくて温暖な県です」ではダメですよ。企業に来てもらうために和歌山県のメリットを訴えて納得してもらうことは意外と難しいのです。大学生の皆さんは課題と思って考えてみてください。

岩村明憲監督講演会

続いて12月11日か12日には、アメリカのハイテク企業のCEOが和歌山市に来てくれます。ここでも「和歌山県に進出するメリット」を説明して説得する必要があります。これが政治家の役割であり、地域に希望を与えることなのです。

プロスポーツ選手が夢を与えているように、政治家も夢を与えるためには、格好良い仕事をしなければならないのです。岩村監督との懇談で、そんな政治家としての初心を思い出させてくれました。

皆さんも今日の1時間の講演で、どんな仕事であっても、役割であっても、プロ選手から学び、気づきがあると思います。明日からの仕事、そして生活に活かせる話が飛び出してくると思いますので、一緒に楽しみたいと思います。

もうひとつ紹介します。昨今、和歌山県と宇宙の話が賑やかですが、和歌山県と宇宙の関係性を話し始めたのは平成22年のことです。当時、JAXAと和歌山県教育委員会が宇宙教育に関する協定を結び、そこから宇宙教育が動き始めたのです。あれから13年が経過していますが、夢を描いてそのことが動き始め、見え始めるのは、物事の大きさにもよりますが、場合によっては10年以上の年月が必要となるのです。

今から10年前の夢が現在、形になって表れているのです。今の夢が10年先に姿を現すので、岩村監督の講演を聴いて今の夢を一緒に創り上げたいと考えています。プロスポーツ選手が私達に夢と希望を与えてくれるように、政治家も夢と希望を与えられる存在になりたいと思います。

岩村明憲監督講演会

それではただ今から、そんなことを思わせてくれた岩村監督の講演会を始めます。経歴はお配りしている資料に記載していますが、宇和島東高校からヤクルトスワローズに入団し、その後、第一回と第二回のWBCで世界一になり、メジャーリーグに挑戦しワールドシリーズにも出場しています。現在は福島レッドホープスの監督として活躍中の岩村明憲監督です。どうかよろしくお願いいたします。

岩村監督からは「プロ意識」「空気を支配する」「地域にはスポーツの力が必要なこと」などを伝えてくれました。

「食べて寝て、朝起きたらプロ野球選手になっていた」「食べて寝て、朝起きたら大金持ちになっていた」。そんなことは絶対にあり得ません。目指すものを実現するためには少しぐらいは進んでやる努力が必要なのです。

そしてグラウンドでもそうですが、現場に空気感は必ずあります。グラウンドに立っていなければ分からない、評論家には決して分からない空気感です。第二回WBCの決勝戦で打者イチロー選手のとき、岩村選手は一塁ランナーで盗塁を試みたのです。評論家からは「無謀な盗塁」と酷評されたのですが、一塁にいると「これは盗塁できる。二塁に行くことで一気に二点とれるので勝つチャンスがある」とグラウンドの空気で感じたそうです。一塁コーチは元巨人軍の緒方さんだったので「必ず成功しますから盗塁します」と伝えたところ、「行け」だったのです。

「盗塁すれば成功する」「そしてイチロー選手は敬遠されない。勝負する」とグラウンド内での空気感を感じたのです。決して評論家には分からない現場の空気だったのです。だから物事は、現場に立ち空気を感じたうえで判断、行動する必要があるのです。

以上のような学びを得ることができました。WBC、ワールドシリーズなど世界の舞台で戦った経験のある岩村監督から、貴重な話を聞かせてもらったことに感謝しています。

最後に監督から和歌山大学野球部の学生に「和歌山県の良いところを教えてください」と質問がありました。学生は「人が温かいところ」と答えました。人の心が温かいことは最高のことだと思います。

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その他
  • 県立青陵・きのくに青雲高等学校同窓会総会にお招きをいただき、挨拶をさせてもらいました。「和歌山県下高等学校同窓会組織もあるので、高校同窓会の交流機会があります。コロナ禍明けには再開されると思うので、一緒に県下の同窓会を楽しみたいと思います」などの話をさせてもらいました。
  • 東和中学校時代の同窓生と懇談しました。幹事から「来年の春の統一選挙はこれまで以上に応援する」と話をいただきました。有り難いことです。