活動報告・レポート
2022年12月2日(金)
岩村明憲監督来県
一般質問打ち合わせ

今朝から一般質問の打ち合わせを行いました。仁坂県政の16年間を振り返って、この先につなげることを求めています。県政は突然始まるものでも、突然終わるものでもありません。多くの先人達が築いてきた発展の取り組みの歴史を基に、積み上げる必要があります。継続してきたことは理由があってのことであり、時代の要請がなくなったことや淘汰されたものでない限り、発展の継続性を考慮する必要があります。

仁坂県政も和歌山県の物語を過去から現在につなげてくれたものですから、退任した後も将来に期待を感じられる道筋を残すべきです。故郷の偉人や先人たちが築いてきた歴史を将来につなげること。それが未来なのです。社会においてどんなことも突然、発展することや飛躍することはありません。基礎があること、土台を築いたうえに積み重ねることで飛躍へとつながるのです。

一気に中学生がプロ野球選手になることはありません。試合に出場していない選手がメジャーリーグに行けることもありません。成績と実績を残すことで次のステージに昇ることができるのです。県政も全く同じで、一気に関西でナンバーワンになれることも東京に対抗できることもありません。過去から現在、将来の発展を目指して政策を積み重ねることによって、やがて和歌山県がナンバーワンになれるかもしれないのです。築いてきた信頼と人脈こそ将来の扉の鍵を開けてくれるものです。

今回、一般質問で取り上げる「観光医療産業」「宇宙教育」「わかやま記紀の旅」そして「外交史料展と偉人の顕彰」などは、それぞれの時代の要請に応じた施策であり、これからも取り組むべきものです。そしてこれらの施策を積み重ねることが発展への道筋だと確信しています。県政は過去から現在につながっているものであり、現在から未来に向かっていくべきものでもあります。

県政を次の人につなげていくためには言葉で語る、そして言葉で残す必要があります。語らないことは継続されませんし、任期を迎えるに際して語っていない、そして言葉で語らない限り、次の為政者はその施策には重きを置きません。

取り組むべき施策も受け継ぐべき精神も、それらを引き継ぐために最後に残す言葉はとても大事だと思います。今回、仁坂知事の最終の県議会本会議ですから、これまで取り組んできた施策が確実に将来につながっていくことを、知事の言葉で語って欲しいと思っています。不確実性だから語らないのではなく、不確実性であっても現実のものにするために語る必要があります。

語り継ぐことはやがて実現に向かいますが、語らなくなった途端に実現の可能性は消え去ります。一般質問の質疑における知事の言葉に期待しています。

語り継ぐべき和歌山県政を議会で取り上げて、仁坂知事と最終の議論を交わしたいと考えています。

岩村明憲監督来県

明日の講演会のために岩村明憲監督が来県してくれました。今回の講演会の主催者が集まって歓迎の会を実施しました。

岩村監督は現在、独立リーグの福島レッドホープスの社長兼監督として活動中です。福島県で野球をしているのは「福島県復興のためスポーツで地域を元気にしたいと思ってのことです。福島県のチームでなければ、チームの監督を引き受けませんでした」と話してくれました。地域活性化にはスポーツが必要であり、スポーツの力はまちの元気、暮らす人たちの期待と元気につながるものです。

監督は「地域おこしにはスポーツが必要だと考えています。和歌山県でもスポーツの力を信じたまちづくりをして欲しいと思います」と話してくれました。

またヤクルト時代出会った中西太氏に影響を受けて尊敬していることから、中西氏の座右の銘である「何苦楚」を基に、「何苦楚」に魂を付け加えて「何苦楚魂」を岩村監督の座右の銘としています。

そしてプロだから追い上げてくる選手にレギュラーを渡すわけにはいかないこと。しかしライバルが成長してこないと自身の成長もないので、後輩には技術は教えて「ここまで来い」という気持ちで、サードのポジションを護ってきたことも話してくれました。

プロだから負けてはいけない、しかしライバルには成長してもらわなければ勝ち抜いたことにならない。厳しい世界の一端を聞かせてもらいました。

またチームに必要な選手とは「元気があること」「明るいこと」「真面目に練習をすること」「礼儀が正しくて人として信頼できること」などの条件にあった選手だそうです。プロであっても「嫌いな選手とは交わらない」そうです。

「だってそうでしょう。嫌いな人と一緒にいたくないでしょう。一緒にプレイして元気になれる人、前向きになれる人とチームメイトになりたいと思うのが当たり前です」とのことです。

そして「一緒にやれる人の条件の80パーセントがその人が好きなことですよ。嫌いな人と仕事をやりたいとは思わないでしょう。気心の知れた人とチームになる。信頼できて気軽なつきあいができることが大事なこと」だと話してくれました。

監督と懇談するに連れて、ますます明日の講演会が楽しみになってきました。