活動報告・レポート
2022年11月16日(水)
坂本龍馬像
坂本龍馬像
坂本龍馬

桂浜に建立されている巨大な坂本龍馬像に会いに行きました。遠く太平洋を眺めて立っている龍馬の大志が感じられる像でした。「日本を今一度、洗濯しなければ列強にやられてしまう。だから必要なことをやり遂げなければ」と思い、行動することに走った龍馬が語り掛けてくれているようです。

桂浜の近くには高知県立坂本龍馬記念館もあり、龍馬の手紙や刀などが展示されていますし、その生涯を分かり易く説明してくれています。平日でしたが学生や観光客がたくさん訪れていたので「やはり龍馬の人気は凄い」と思いました。故郷の偉人を愛してくれる人がいることは県民の誇りになるもので羨ましい限りです。

さて桂浜には太平洋の波が海岸に辿り着いています。「ざざーっ」という波の音が心地よいリズムを刻んでくれます。龍馬の像の下で約20分、波の音を聴いていると「龍馬も今と同じリズムを刻む波の音を聴いていたに違いない」と思いました。波の音は頭の中からいらないものを投げ出して片付けてくれます。頭の中を整理してくれるので目標に向かって走り出すことができます。

桂浜

龍馬も今と同じ桂浜の波の音を聴いたことで、志を行動に変える力を宿したと思いました。海の向こうは見えないけれど、太平洋の彼方にアメリカがあり、「やがてその国と対峙する時が来る。だから国の形を整えておかなければいけない。そして一刻の猶予もない」ことを知っていたと思うのです。

列強と対等に話をすることかできる。そして列強と対等に話をするためには彼らに劣らない力が必要であることも知っていたのです。だから政治を幕府から朝廷に戻すことで、この国の本来の形を整えて国力を高め列強に備えるべきだと考えたのです。そのための基礎を作らなければならないので、列強と戦った経験があり戦力を整えている薩摩と長州を中心にまとめ上げようとしたのです。

そして体制を整えた後は欧米の列強の相手は新政府に任せておき、自身は北海道にわたり北の脅威、つまりロシアに備えようとしたのです。龍馬は先見の明と行動力、そして人脈からの情報を持っていたと思います。

昨日、龍馬生誕祭が開催されました。龍馬は天保6(1836)年11月15日に生まれています。昨日は龍馬の誕生日であり、そんな日に高知市を訪ねることができ、3年振りに本格開催した生誕祭に参加することができたことを嬉しく思っています。

坂本龍馬

参考までに亡くなったのは慶応3(1867)年11月15日で、生誕日と同じ日なのです。

とにかく日本だけではなく、世界を相手に物事を考えていた龍馬です。現代日本につながる基礎を創ってくれた一人であることは間違いありません。

太平洋に面した高知県から日本、世界を変えることを考えていた龍馬は、故郷の海の向こうの世界を見ていたに相違ありません。きっと「自分は自分がやるべきことをやる」と思って行動しただけで、歴史に名前を残すだとか後世に語り継がれる人になろうなど思ってもいなかったのです。歩いた足跡を後の世が評価しただけのことですから、計算や野心ではないところが実に凄いのです。

坂本龍馬記念館で頂いた冊子に「龍馬の特徴」が書かれていました。

  • 考える力――まずは人の話、意見を聞いて良いものは何でも取り入れる考えの持ち主である。
  • 見る力――何事もチャンスを見てということを大切にしたこと。
  • 人を惹きつける力――誰にでも可愛がられる魅力がある。とてもやさしく、よく気がつく人物。
三志士像

高知県立坂本龍馬記念館の冊子では、このような評価がされています。これらの力を身につけることは誰でも可能なことです。が、簡単にはいかないことでもあります。

龍馬と同じ桂浜に立って思いを馳せることがありました。

本日、桂浜、高知県立坂本龍馬記念館、高知市立龍馬の生まれたまち記念館、龍馬郵便局、坂本龍馬生誕の地、ホテル南水、こうち旅広場の三志士像を訪ねました。改めて龍馬の魅力に出会えた高知市での一日となりました。

坂本龍馬生誕地 坂本龍馬 坂本龍馬 坂本龍馬 坂本龍馬 ホテル南水