「きのくに文化月間創設記念イベント」に出席しました。これは「紀の国わかやま文化祭2021」で芽生えた文化を絶やさないように創設されたもので、毎年11月を「きのくに文化月間」として文化活動を推進していくことになります。
今回は、ジュニア部門で活躍している皆さんの文化表彰式がありました。その中に、母校向陽高校物理部も受賞となっていました。授賞理由は「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2022けいはんなWorld Leagueレスキュー部門」で優勝したことです。この大会では中学校部門でも向陽中学校が優勝しているので、ダブル受賞の快挙を達成しています。おめでとうございます。
さてジュニア文化表彰受賞者である柴田陽さんがピアノ演奏をしてくれました。柴田さんは「第21回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA全国大会、アジア大会 小学5・6年部門」で金賞を受賞しています。小学生とは思えない表現豊かな演奏を披露してくれました。ジュニアの才能がこれから花開くことは楽しみであり、世界の舞台で活躍することを心から期待しています。
このようにジュニアの文化活動を支援することや県内各地で開催される文化イベントを支援することを目指した「文化月間」が創設されることは歓迎すべきことであり、和歌山県の文化力を向上させる契機になるものと信じています。
第一回ですからまだ歴史はありませんが、どんなことでも第一回がスタートとなります。スタートすることで礎となり、後に続く人が登場してくるのです。
昨年「紀の国わかやま文化祭2021」の開会式で御一緒した元教師の方が「これまで和歌山県には文化がないと言われ続けてきました。その度に文化部を担当している教師は悔しい思いをしてきました。何としても和歌山県に文化を根付かせることを目指して取り組んできましたが、この開会式を観て『ようやく和歌山県に文化と言えるものが登場している』と思いました。私達がやってきたことは間違っていなかったと思った瞬間でした」と話してくれたことを思い出しました。
多くの人が関わって和歌山県の文化の種を撒き育ててきたのです。文化の香り漂う和歌山県を目指していますが、令和3年にスタートした取り組みを定着させる方向に舵を取りました。
これはジュニア部門だけではなく、県内で文化活動に取り組んでいる方々にとっても朗報です。県が全面的に文化活動、文化団体を支援することの宣言をしたことになるからです。
ただ少し残念なことがあります。柴田さんは和歌山市内の小学校で学んでいるようですが、神戸に住んでいるというアナウンスがあったからです。詳しいことは分かりませんが、進学を機に拠点を移すことになるのではと思いました。
彼女はショパン国際ピアノコンクールの小学5・6年生部門で金賞を受賞した才能です。 その才能を伸ばして世界の舞台に向かうためには、世界レベルの指導者に従事する必要があります。もしかしたら和歌山県にそんな指導者が少ないのではないかと思ったのです。
世界に通用する才能を伸ばすためには世界レベルの指導者の存在が必要です。これは和歌山県の文化活動を伸ばすための課題の一つかもしれません。しかしこれには時間を要します。
県内出身の人が世界レベルに到達し、指導者として和歌山県に戻ってきてもらって初めて文化になるからです。将来に向けての課題として認識しておきます。
素晴らしい創設記念イベント、ピアノ演奏に感謝しています。
- 泉南市と和歌山市との地域間連携について協議を行いました。文化が近い両地域の発展を話し合っています。
- 服飾の仕事をしている方が訪ねてくれました。地方においてはどの業界もコロナ禍で厳しい戦いを行っているので応援が必要だと感じています。
- 抜刀術の先生から「令和6年に和歌山市で開催される全国龍馬会に協力します」と電話をいただきました。世界で活躍している先生からの凄い申し出に感謝しています。やはり日頃からのつきあいは大事だと痛感しています。