世界を飛び回ってビジネスを手掛けている方が和歌山県を訪ねてくれました。何度か来県してくれているのですが、その度に「和歌山県が持つ能力は素晴らしいと思います。今は潜在能力と言うべきですが、世界が注目しているのはもちろんのこと、政府も注目している県ですよ。和歌山県の価値に氣づいていないのは和歌山県の方かもしれません」と話してくれました。
毎回のように、この言葉を伝えてくれています。和歌山県民だけが和歌山県の凄さ、潜在能力に氣づいていない。そのため潜在化している能力を表面化させることができていないのです。
続けて「和歌山県の持っている観光資源はもちろんのこと、ビジネス面でも日本国内において立地条件が群を抜いて優れています。対抗できるのは九州で企業立地に取り組んでいる県だけだと思います」と話してくれました。
この方が言っている和歌山県の凄さとは「世界と直結する国際空港があることです。関西空港は和歌山県のためにあるようなものですし、南紀白浜空港の国際線化は大きなチャンスです。アジアとのビジネスは和歌山県が優位に立つことになります。ここに世界につながる港湾がありますし、陸路でも首都圏とつながろうとしています。九州よりも立地的な優位性があるのです。空と海、そして陸の三つで他県とつながることができる県は少ないと思いますし、世界が期待していてつながる可能性があるのは和歌山県です」ということです。
視点を大きくすることで見えてくる世界があります。日本地図を見ているだけでは分かりませんから、世界地図で日本と和歌山県の位置を確認すれば、日本の中心であり世界とつながる拠点になり得る位置にあることが分かります。
「ビジネスでも企業誘致でも、そしてリゾートでも和歌山県の可能性はあります。信じていないのは和歌山県民だけなので、県民が本気にならないことには、全ては潜在能力のままで花開くことなく終わる危険性もあります。自信を持って和歌山県に企業やホテルなどを誘致しようとしていますか。そして進出意向のある企業があったとき、和歌山県は謙虚に来てもらう姿勢を取っていますか。世界から和歌山県に来てもらうためには、自信を持ちながらも謙虚に対応する力が必要です。それができなければ潜在能力は潜伏したままで持っている能力を発揮できないままです。どうか世界が期待している和歌山県の能力を信じてください」と話してくれました。
以上の会話を読んでくれた人は、和歌山県に自信が持てるものだと思います。こんな言葉で伝えてくれているのに、まだ自信を持てない、その視点を否定するようでは花開くことはないのです。和歌山県が主体的に動かなければ、残念ながら世界を受け入れることはできません。世界は和歌山県の潜在能力を理解しているとしても、和歌山県だけを見ている訳ではないのです。考えている進出先は世界中ですから、和歌山県はそのワンチャンスを逃さないことです。
ハイテク産業、先進医療、人工衛星、データセンター、リゾート施設が和歌山県に立地することを信じられる人がたくさんいれば、和歌山県への立地は実現します。和歌山県の持つ能力を信じられなければ進出することはありません。
自信のない和歌山県を主語とするなら、和歌山県とハイテク企業、和歌山県と先進医療、和歌山県と人工衛星、和歌山県とリゾート施設の組み合わせは全く想像できないでしょう。イメージできる人がたくさんいれば和歌山県の可能性を肯定するので、これらは実現することになるのです。
自信と誇りのある和歌山県を主語として、可能性のあることに取り組みたいものです。
- 台湾のハイテク企業との中期計画について協議を行いました。台湾情勢とわが国の発展のためにも連携を図ることが望ましいと考えています。
- これまでの県議会での実績と新聞掲載資料などをまとめました。振り返ると思ったよりも随分と結果が残っているので、歩いた道筋ができていることを感じました。次に向かう動機付けになるものです。