活動報告・レポート
2022年10月15日(土)
柔道部激励
柔道部激励

拓殖大学柔道部が和歌山市で合宿をしてくれます。今日と明日の二日間ですが、大会終了後に和歌山市に入ってくれました。地元和歌山市の柔道家の皆さんと選手団との交流会に参加させていただきました。

主催者の正木先生から選手に激励の挨拶がありました。

今日の試合の結果は残念でしたが、勝負ですから、勝つこともあれば負けることもあります。大事なことは試合の勝ち負けよりも、日頃の練習の内容です。勝つための練習をしているかどうか。それが大事なことです。私は学生時代、皆さんの先輩で木村先生から練習指導をしてもらいました。

あるとき「正木君、崖の上から水滴が崖の下の岩に落ちています。岩に穴が開くのに何年かかると思いますか」と質問がありました。咄嗟のことだったので「100年ぐらいですか」と答えたのですが、先生は「水が岩を貫通するには1000年の時が必要です」と教えてくれました。私は「そんなに時間がかかるのか」と思ったのですが、その教えは「練習をしても一日や二日で強くなることはない。だから毎日の練習が大事なことなので、強くなるための練習をする」ことだと思いました。練習のための練習ではなくて、試合で勝つための練習をしなければならないのです。

木村先生は、内股を教えてくれました。難しい技なので先生の稽古を何度も見て覚えようとしました。ところが毎日、内股の練習をするのですが、先生は見てもくれません。半年が経過したとき、先生が近づいてきて「正木君、技をかけて」と言うので先生の前で内股をかけるのですが、「まだまだだな。試合では使えないよ」と言うのです。半年間、毎日練習をしてきたのですが使えないというのです。そして練習を続けたのですが、次に技を見てくれたのは一年後のことです。

ようやく試合で通用する型ができたのは教えてもらってから1年半のことです。一つの技を体得するのに、毎日練習してもそれだけの時間がかかるのです。水が下の岩を貫通させるには時間がかかりますが、それでも毎日やり続けなければならないのです。

皆さんには明日、道場で二つか三つの技を教えます。一日の練習で身につくものではありませんが、見たことはその次の練習から生かせるはずです。技を体得するには教えてもらったことをイメージして、その型を繰り返すことです。それが試合に勝つための練習なのです。

今日の試合で負けたことから皆さんは「次の試合では勝ちます」「この次は頑張ります」と伝えてくれましたが、試合で勝つことはそんなに簡単ではありません。勝つための練習を半年、一年続けることができて、初めて勝てるのです。皆さんには一年後を見据えてそんな練習をして欲しいと思います。

日本一を目指す、結果として三番、四番でもいいと思います。そこに向かう練習が大事なことですから、頑張っていきましょう。

最後に、声は大きく、元気に出すこと。現役時代はたくさん食べること。これらを心掛けてください。終わります。

と挨拶がありました。

勝つための練習を毎日続けることは社会人でも同じです。教訓になる話を聞かせてもらいました。

続いて挨拶の機会を作ってくれました。

皆さん、本日の試合、お疲れさまでした。負けはしましたが、結果よりも試合に挑むために積み重ねた日々が大事なことです。先生が言われたように、勝つための練習を続けてきたか。これから続けられるかという継続する力が大事なことです。和歌山市長は柔道をしていました。次の和歌山県知事の有力候補も柔道をしていました。柔道をしてきた経験は社会人になってからも生かされますから、勝つという目的を掲げて毎日の練習を行うこと。それが現役時代も現役を卒業した後も大事なことなのです。

勝った負けたも大事なことですが、日々の練習を続けることはもっと大事なことなので、名門拓殖大学柔道部の一員として活躍してくれることを期待しています。

そしてせっかく和歌山市に来てくれたので、練習の合間に市内を巡っていただき、是非、和歌山市を好きになって帰って欲しいと思います。今日の試合、お疲れさまでした。そして明日の練習も頑張ってください。

激励会

続いて和歌山県のバスケットボールチーム「ONELYS wakayama」の交流会に参加しました。バスケットボールの県大会で優勝して近畿大会に出場を決めたので激励のための会でした。関係者が集まって近畿大会の必勝を祈念しました。和歌山県に元気を与えてくれる活躍を嬉しく思っています。