活動報告・レポート
2022年9月24日(土)
神武東征泉南編
神武東征泉南編
神武東征泉南編

講師を中川義朗氏にお願いして大阪府議会の土井達也議員と一緒に勉強会を行いました。神武東征において泉南から和歌山市、そして紀伊半島を南下する道のりは物語のクライマックスの場面です。ところが泉南と和歌山市を結ぶルートについて語られることは多くはありません。記紀の記述はもちろんのこと地元での口碑もあり、地元の神社には歴史の跡が記されています。中川さんは神武東征の研究家であり、中でも泉南地域を中心に研究を行っている方です。

神武天皇が出立したのは日本書紀から「日向国の曾の高千穂のクシフル岳」と推測できます。この「クシフル岳」にはニニギノ命が三種の神器を祀っていると記されていることから推測できるそうです。

神武天皇の東征の期間は「古事記」では16年+ɑ。「日本書紀」では6年と記されています。「古事記」では247年に卑弥呼が没してから266年に台与が女王になるまでの期間が不明なので16年+ɑと推測しています。一方「日本書紀」では247年に卑弥呼が没した後に神武天皇が後継者となり高千穂を出征、253年に大和を平定しています。そして266年に台与が13歳で女王になっています。

参考までに卑弥呼の没年は「魏志倭人伝」に記されており、台与が女王になったことは「魏志倭人伝」と「晋書」に記されています。

記述内容から「日本書紀」の東征期間を史実だと考えて話を展開していくと、神武天皇は202年生まれで東征のときは45歳、253年に大和を平定したときは51歳の時だと推定できるそうです。神武東征の時期と平定の時期の年齢は想像していたよりも高いように思いました。

中川さんはこれまでの研究で、神武東征の年月や年齢などを資料や調査した結果から導き出しているので、それを資料に基づいて説明してくれました。今回の説明は中川氏が参加している勉強会で活用しているものを活用して話をしてくれました。これまでの研究の結果「日本書紀の編纂者は当然のことですが根拠を明らかにして編纂していました。ですから神武天皇は実在したと明言できます」と話してくれました。

この研究の成果は「いずれ発表したい」と話してくれたように、この史実を語ることで泉南地域と和歌山県の東征の跡が浮かび上がり、俗っぽくなりますが神武東征の足跡を優れた歴史旅行の企画として売り出すことができます。記紀に記されていることが事実であることを今ここで周知すれば、神武東征に関係する神社や古墳、石碑などの価値が高まります。

また2025年の関西万博で神武東征を訴えることができれば、日本が世界に誇れる歴史を全世界に広報することができます。そして関西万博で日本人が自らの国の歴史を語ることで開催の意義は一層優れたものになります。

土井大阪府議会議員と共に神武東征を学ぶ機会があったことを嬉しく思いますし、泉南市と和歌山市を歴史の物語でつなぐ契機になれば良いと考えています。中川さんに依頼して、第二回目の勉強会も開催することにしています。

人工衛星

人工衛星の製造と組み立てについて会議を行いました。世界では既に民間事業者が人工衛星の打ち上げを行っていますし、日本でもその時が近づいてきました。そこで人工衛星の製造と組み立て需要が高まることから「製造工場の拠点が必要」と考え、技術を持つメーカーはどこが適切なところであるかの調査と検討を行っています。立地条件、技術、国情が安定していることなどから日本に適地性があるとされています。

中でも和歌山県は民間ロケット発射場も立地していることや、これまでの経緯から「有望な地点」であることは間違いありません。数年前から和歌山市への誘致を行っていますが、コロナ禍のためその時期が遅れています。コロナ禍明けが見え始めてきたことから「早急に検討して決定する時期」に差し掛かっています。これは従来からの取り組みであることから、和歌山県で実現させたい企画の一つです。宇宙産業関係者と動向と誘致に関する会議を行いました。

その他
  • 医療分野と再生可能エネルギーとの関係について会議を行いました。どの分野でも再生可能エネルギーの導入を考える必要があります。それぞれが持つ技術を結集させることで実現させることは可能です。ここでも人脈と資金が実現の鍵となります。
  • またハイテク企業の誘致についても協議を行いました。世界に開かれた和歌山県こそ立地に相応しい条件を整えていると考えています。