活動報告・レポート
2022年9月22日(木)
総務委員会
総務委員会
総務委員会 総務委員会

本日は総務委員会の審議を行いました。委員会に付託された議案は全て採択して審議を終えました。総務委員会における僕の質問の骨子です。

Q 片桐委員

紀の国わかやま文化祭2021の精神を受け継いで、今年11月からきのくに文化月間を定めたことは歓迎すべきことである。

県内で65の連携事業が実施されるが、私の知っている限りでは2〜3である。1か月に65の事業があるなら見に行きたいし、文化団体も頑張っているので、県としてどのような支援をしているのか、どのような事業を予定しているのかお示し願う。

A 湯葉文化学術課長

本年度のきのくに文化月間の連携事業については、7月29日を期限として募集を行い、最終的には65の事業の応募があった。これらの事業を県民の皆さんに知っていただき、鑑賞や参加をしていただけるようパンフレットを作成配付するとともに、県ホームページにも掲載し、周知に努めている。

各議員には既にパンフレットを配付しているが、お手元に届いていないようであればお届けする。

文化団体に特化した財政支援は行っていないが、従来から実施している文化・スポーツ振興助成事業において補助金を交付しており、活用されている団体もある。

すばらしい成果を上げた紀の国わかやま文化祭で醸成された機運を継続していくために、きのくに文化月間を通じて本県の文化芸術の持続的発展につなげていく。

意見 片桐委員

参加団体で頑張っているところもある。金銭的な支援を求めているわけではないが、県全体として財政の問題もあり、文化に関する予算が脆弱である。文化振興のために来年度以降も予算確保に努められたい。

Q 片桐委員

今日は理事もいるので、最近の動向で確認したいのだが、8月6日に長崎新聞に長崎IRの記事が載ったが、それによると長崎IRの事業主体がクレアベストグループから675億円、フィッツジェラルドから1350億円の資金調達をするとの報道がされている。また、8月30日付でハウステンボスを所有しているHISが傘下のハウステンボスの株式を香港の投資会社パシフィック・アライアンス・グループ(PAG)に売却すると発表されており、PAGの中にこれらのIRに投資する会社も資本参加すると聞いているが、こういった内容について何か情報があれば、説明してほしい。

A 田嶋理事

委員から御発言があったように、長崎新聞が本県のIRに参加することとなっていたキャンターフィッツジェラルドとクレアベストグループが長崎IRに資本参加するという記事を掲載したことは我々も承知している。それが事実かどうかということだが、長崎県知事が9月6日に記者会見の中でキャンターフィッツジェラルドとクレディスイスグループ、和歌山県のIRにおいて資金調達の取りまとめを担うことになっていたところだが、この2つが資金調達先であると公表しているので、この両者が長崎県のIRに関与するということは事実だと思われる。

ただし、長崎県知事は具体的な内容については、公表できないとされているので、私どももそれ以上のことは存じ上げない。また、ハウステンボスに関しての御質問だが、HISが発表している資料はPAGの名前だけが出ており、キャンターフィッツジェラルドやクレディスイスがそれにどう関わっているのかは把握しかねる。

Q 片桐委員

長崎県の報道だけを見ると、他の県だからあまり言えないが、資金の内訳を公表しないというのはおかしな話だと思う。しかし、資金調達の話が事実だとすると、クレアベストグループは結局のところ資金調達能力があったことの証明になるんじゃないかと思う。本来であれば、和歌山IRに投資していたクレアベストグループがクレディスイスもフィッツジェラルドも引き連れて長崎のほうに行ってしまった。

こういう事実があるにも関わらず、和歌山IRが頓挫したのは今さら何だったのだろうか。例えば、県の説明不足だったのか、議会への提案の説明力のなさだったのか、あるいは地域への説明不足だったのか、今さらながら思うところがあるが、結果として、今長崎と大阪が区域整備計画を国に上げたという事実だけが残っている。この2つについて、今国の審査がどのような動きになっているのか、教えてほしい。

A 田嶋理事

大阪と長崎の審査状況だが、国は全く公表していないので、今どういう状況になっているかは知り得ない。本来であれば、有識者による審査委員会が開かれるとなっているが、開かれていない状況ではないかと思っている。

Q 片桐委員

国も止まっているということで、国が大きなかけ声をかけたはいいが、あまり進んでいない、見えてこないという状況があって、何だったんだという気はする。企画部で理事も残っているということで、企画部の仕事は和歌山県の将来の発展のために何かをする、あるいは企業立地等も含めて投資を呼び込むというのが役割だと思うが、和歌山IRについては今の段階では今後どのように考えているのか、聞かせてほしい。

A 田嶋理事

今回の国への申請が大阪と長崎の二つの自治体にとどまったということを受けて、私どもから観光庁に再募集や追加公募があるのか、問合せを行った。それに対して「現在、自治体から提出された計画の認定審査作業を行っている段階にあり、認定後のIRの取扱いについて決まっていることは何もありません」との回答があった。

この回答は和歌山県に対してだけ出されたのではなく、法律上区域整備計画の申請主体となり得る全ての都道府県、指定都市に対してこの回答が示されているので、これが国の公式見解ということだと思う。

現在の審査が終わらなければ、次に何が行われるかどうかも含めて分からないと言うのが現状である。申請期間については、政令で定めなくてはいけないので、新たに申請を求めるとすると政令をまた制定しなくてはいけなくなる。

IR整備法が成立した際に、全ての自治体が申請を公平に受けられる期間としなさい、と附帯決議がなされており、それを受けて前回もそうであったが、観光庁は申請期間を定める前に全ての都道府県に対して区域整備計画を国に申請する予定があるかどうか、予定があるとしたらいつごろ出せるかを一斉に照会をかけている。

それから考えると、もし再募集もしくは追加公募をするのであれば、申請が終わった後、そういった照会がなされるものと考えている。現時点では和歌山県はIRの旗は下ろしていないが、国のアクションがあった時点での和歌山県の状況を踏まえて、再度判断をすることになると思う。我々としてもIRの誘致に当たって、いろいろな事業者とコネクションを持ったり、ノウハウ、知見を得ている。それを生かしてIRに関わらず民間の資金を活用したプロジェクトを和歌山県に誘致できないか、という活動を現在やっているところである。

意見 片桐委員

現状詳しく分かった。IRどうこうというよりも、せっかく理事も残っているので、国の動きをウォッチしてあらゆる可能性は追求できる体制を整えておいてもらいたい。

委員会における僕からの質問事項は以上の通りです。所管である企画部から答弁をいただきました。

令和会

毎月開催している令和会の勉強会に参加しました。今回、僕が発表したのは「樋口季一郎中将」の功績についてです。樋口季一郎氏に関しては、お孫さんとも会って話をしてきましたし、顕彰会にも参加しています。この人物を知るご縁をいただいたのは令和会メンバーの奥野さんで、「片桐さん、氷雪の門を話しているのであれば樋口季一郎についても勉強してみてください」と依頼をいただき、功績を調べたのがきっかけです。

調べてみると「日本をソ連進軍から守ってくれた偉人ではないか。樋口季一郎氏がいなければ南樺太だけではなく北海道や東北までソ連が進行して、領土をとられてしまったのではないか」と思ったのです。

こんな偉人が知られていないのは問題があると考えたので、さらに調べることにしました。樋口季一郎氏のお孫さんに会い話を伺ったことや、淡路島での銅像の建立について話を伺ったこと、映画化することで名前と功績を知ってもらえると考えて行動しています。

残念ながら日本国でも知られていないので、一気に知名度を上げることは困難だと感じました。そこで時間がかかりますが現在仕掛けをしているので、日本中に名前が知れ渡るように取り組みを行うことにしています。

本日の勉強会における樋口季一郎中将の説明については、「樋口季一郎中将講演会」で聞き取った資料と僕が調査した資料と図面を基にしました。説明を終えたのち、参加者の皆さんと意見交換を行いました。1時間程度の説明と懇談でしたが、樋口季一郎氏の功績の一端を伝えられたと思いますし、中将をテーマとして意見交換できたことで人物像がイメージできたと思います。知らなければ意見交換することはできませんから、基礎づくりにつながる勉強会になったと思います。樋口季一郎氏について説明する機会を与えてくれた皆さんに感謝しています。

その他
  • 和歌山県電力総連定時大会第31回目を迎えた和歌山県電力総連定時大会に出席したこと。大会参加の後に執行部の皆さんと懇親を深めました。
  • お世話になっているカラオケ店が今月末に閉店することになり、オーナーから連絡をいただきました。「悔しいけれどコロナに負けました。お客さんが戻らないので、もうこれ以上やっていけません。片桐さんには協力金や支援金、融資の相談などにのっていただき感謝しています。お店を辞めても応援していますから。本当にありがとうございました」と言葉をいただきました。また飲食店に関わる寂しい出来事が発生しました。