活動報告・レポート
2022年9月21日(水)
一般質問最終日
一般質問最終日
一般質問最終日

県議会は一般質問最終日を迎え4人の議員が登壇しました。今日の質疑から一項目を取り上げます。和歌山県一般会計の年度予算規模は約6,000億円です。そのほとんどの部分が義務的経費で占められているので、知事の裁量と言えるのは100億円ぐらいであることを知事が答弁で述べました。つまり知事の自由裁量、自由に配分できるお金が100億円ぐらいだということです。

県政の一般会計予算を大きく二つに分けると、固定費や人件費など使い道の決まっている予算が5,900億円、知事の意思で自由に配分できる予算が100億円になります。知事の裁量で使える予算は意外と少ないと感じます。

ですから新政策や思い切った投資に使える予算は限りなく少ないので、新しい和歌山県の方向性を築くには物足りない感じがします。つまり義務的経費の占める金額が大きすぎることが問題なので、これを解決する方法は義務的経費を削ることや歳入を増やすことの二つです。ここで義務的経費の削減は極めて難しい作業を伴います。

何故なら、もう既に行政改革の視点と仕分けから経費の見直しを行っているので、今から削れる予算を見つけることは難しいのです。絞り出そうと考えるなら、今ある施策の一部を思い切って「止める」ことですが、続いてきた施策の予算を削るのは反発があるので簡単なことではないのです。

一般質問最終日

そこでできることは歳入を増やすことです。民間投資を促すこと、受け入れる環境を整えることや企業誘致を行うことが実施すべきことです。この取り組みをすれば歳入が増えるので知事の自由裁量予算は増えることになります。これをしなければ予算規模は大きくならないので、私達が望んでも福祉や教育、道路など県行政で使える予算は今以上にならないのです。意見や要望をいただいても予算がなければ「いつまでにやります」とは回答できないのです。予算があって政策があることを理解して欲しいと思います。

ですから県政でまずやるべきことの一つに、歳入を増やすための取り組みをすることがあります。企業誘致や投資を呼び込む働きかけをすることが、将来の県土発展につながることになります。予算を投入すればその分野は伸びていきますから、目立ちにくい施策ですが、予算を増やすことに取り組む必要性を感じています。

さて本会議で議員と当局が県政の課題の質疑を交わし終えたので、明日からは個別議案に関して常任委員会の審議に入ります。僕は総務委員会に出席するため、本会議終了後、同委員会に関して打ち合わせを行いました。

論文の話

大学生と論文について話し合いました。2021年度の国内宿泊旅行者を対象に実施したアンケート「都道府県魅力度ランキング編」の「総合満足度」で、和歌山県が全国1位になっています。これは「じゃらんリサーチセンター」が2021年度に宿泊旅行をした人に対して調査を行ったものです。

この結果に対して和歌山県観光振興課は「県民の県内旅行費用の最大半額を補助する『リフレッシュプラン』や『宿泊得々キャンペーン』、各スタンプラリーなどの企画が、結果につながったのでは」と話していますが、その本格的な分析は今のところ実施していないと思います。

しかしこれは快挙であり、この結果に至った背景を分析して、来年度以降にもつなげたいと思います。

話し相手が観光学部の大学生なので、この結果を研究してみる価値はあると思います。そんな話し合いを行いました。おもしろいテーマになると思っています。

その他
  • お世話になっている鉄鋼会社社長がお亡くなりなりました。お悔やみに訪れて、心からお悔やみの気持ちを伝えました。ご冥福をお祈りしています。
  • 柔道界の二人のレジェンド正木先生と西村先生と懇談する機会に恵まれました。東京から和歌山県に来てくれた西村先生が声を掛けてくれたことからお会いすることになりました。和歌山県に来て「片桐さん」と声を掛けてくれたことは嬉しいことです。議会の時間もあり遅い時間からの懇談となりましたが、会えて懇談できたことを光栄に思っています。心から感謝しています。