活動報告・レポート
2022年9月8日(木)
県議会開会
県議会開会
県議会開会

令和4年9月県議会定例会が開会しました。開会にあたっての知事からの提案説明は次の通りです。

1.バイオマス発電やリチウムイオン電池などエネルギー関連企業の進出や事業展開が進んでいます。橋本市で開発中の企業団地では多数の企業から申し込みがある状況です。

2.「スペースポート紀伊」では初号機の打ち上げ準備が進められています。宇宙開発利用の最先端としての串本町、和歌山県を発信していきます。

3.南紀白浜空港の月別搭乗者数が過去最高を更新しています。観光客が戻りつつあると思っています。

4.観光分野の民間企業の旅の満足度調査では、和歌山県が総合満足度で全国一位を獲得しました。成長の可能性とこれまで積み上げてきたものが認められた結果だと考えています。
「紀の国わかやま文化祭2021」の気運を引き継いで令和4年度から11月を「きのくに文化月間」と定めて文化事業を実施することにしました。

5.補正予算案は総額で約136億7,900万円を計上しています。原油価格高騰対策として福祉施設や医療機関などに対して、燃料費や光熱水道費の負担増加分の一部を支援する経費などを補正予算としています。

以上の提案説明を受け、来週から議会審議に入ります。

アプリ開発

アプリ開発について東京の技術者兼経営責任者から国内外の現状を聞かせてもらいました。開発の技術力や開発にかける予算など聞いて、首都圏と地方都市との格差、デジタルデバイドを感じるに十分過ぎました。この話を聞くまでは「まさかここまで格差が生じている」とは思っていませんでした。

例えばゲームアプリの開発は、第一世代は数千万円レベルで人気ゲームを開発できていました。その後開発予算は1億円の規模となり、続いて5億から10億円規模でなければ人気ゲームの開発は難しくなっていきました。その後一桁あがり、100億円から500億円の予算規模の開発へと移り、現在では開発予算に1,000億円を投じる事業者は珍しくないようです。

つまり予算をかければかけるほどリアルで楽しめるゲームを作れるので、世界に普及させることができます。ゲームアプリは世界同時配信が原則なので、開発費に1,000億円を投じたとしても、場合によっては「10日程で資金を回収できます」という巨大な世界市場であることを知りました。

この規模の開発予算が必要となっているので、「日本のゲーム会社で世界レベルの開発に追従していけるところは限られています」ということです。

「ではどこの国でゲームアプリ開発が進んでいるのですか」と尋ねたところ「韓国か中国です」という答えが返ってきました。ゲームアプリの分野でも韓国や中国が世界市場を握っているようです。国内から得られる情報、日本語の情報だけでは世界の流れをつかめないことを感じました。

ところでアプリ開発は、WEBに掲載しているコンテンツをそのまま採用するものではありません。実は全く違うものなので、アプリソフトを新規に開発する予算が必要となります。WEBのコンテンツをそのままアプリに置き換える「置き換えるだけのアプリ」だと新規開発を伴わないので低予算でできるのです。

数件なので全てではありませんが、和歌山県のアプリ開発の予算を調べたところ数千万円の予算でした。つまり「置き換えアプリ」だと推測できるので、早速、和歌山県観光情報アプリを確認したところ、ほぼWEBのコンテンツを置き換えたものだと思いました。これだと低予算で作成できるのですが、これは開発ではなくて作成というレベルの予算だといえます。

和歌山県にアプリ開発の現状とレベルを提案する予定ですが、ここで感じたことは「和歌山県は、地元のアプリ開発者のレベルを信用していないのではないか」ということです。

低予算でのアプリ開発業務委託は「県内開発者のレベルが低いから、この程度で良い」と言っているようなものです。

参考までにアプリ作成の予算が2,000万円の委託事業がありますが、この予算であれば「東京の開発者は応募しないレベル」であり「利用者が『使いたい』と思ってもらえるアプリを開発できない」「社会で足りない部分を活躍している技術者に依頼すれば、一か月150万円から200万円が必要になるので、予算が2,000万円では観光行政レベルのアプリ開発はとても無理です。委託を受けた開発者が社内だけで作成するレベルなので、一流の技術者と協議をして開発できるアプリにはなりません」というものでした。

日本のアプリ開発のレベルも予算も一桁違いで上昇していますし、世界レベルでは二桁は違っています。和歌山県の観光行政で世界レベルのアプリを開発する必要はないと思いますが、せめて国内水準のアプリ開発をするための予算が必要だと感じました。

少し残念なことですが、この現実を知ると「やはり東京で活躍している人の話を聞かないと遅れてしまう」となります。

コロナ禍明けに本気で観光客を呼び込むためには、直接的に大規模な観光のPRができない現状ではアプリが最も重要な施策のひとつです。他府県に対してもアプリでの集客力の差を見せつける必要があり、国内外の人に「和歌山県に行ってみたい」と思わせる必要があると感じます。全国レベルの仕事をすべきだと感じました。