活動報告・レポート
2022年9月6日(火)
最近の問題点
観光地について

和歌山市の観光地を語り部として案内してくれている坂本さん。最近の観光客の動向について次のように説明してくれました。

コロナ禍で和歌山市内への観光客は減少していましたが、行動制限がないことから現在はお客さんが戻ってきています。和歌山市で観光客から案内の依頼が多いのは、紀三井寺、友ヶ島、玉津島神社、東照宮、養翠園そして和歌山城です。友ヶ島は元々多かったのですが、最近の傾向として紀三井寺の観光客が増えています。

増えている要因は一つではないと思いますが、ケーブルカーやエレベータの設置、三十三所巡りを体験できる灯篭の設置など、設備投資を行ったことが挙げられると思います。

観光客にとっては境内まで上りやすくなったことがありますし、案内する立場の人間としてお客さんのために投資をしている観光地に誘客することが礼儀であり、新しい施設は説明のやりがいがあります。

ということです。

遊園地でもレジャー施設でも設備投資をするとお客さんが増える傾向にありますから、観光地である寺院も設備投資をすればお客さんが増えることも有り得ると思います。観光地でも現状維持だけではお客さんが増えないと思えます。

便利さ、おもてなしの気持ち、話題性、新しい見所などが観光地に必要なことかもしれません。案内する側にとっても、リニューアルした観光施設の案内はやりがいがあるようです。リニューアル、設備投資をすることがリピーターを呼び込むことにつながるように感じました。

最近の問題点

現場を訪ねたときの皆さんからの声や、意見交換をしている中で感じている最近の問題は次のようなものがあります。

1.設備投資を行った観光地や予算を投じて話題づくりを行った観光地はお客さんが増えているようです。最近ではケーブルカーやエレベータを設置した紀三井寺や、アニメとタイアップ企画している友ヶ島が代表例です。

2.小学校給食には牛肉メニューが少ないこと。食材や光熱費の値上げによっておかずに使える予算が減っていることが原因です。宮小学校の学校給食で、地元事業者から提供を受け熊野牛が提供されたことが、新聞報道されたりテレビニュースになっています。報道されたことは嬉しいことですが、当時の学校給食に牛肉が出されたことがニュースになることは驚きです。ニュースになるほど珍しいことなのです。

3.歩道橋が老朽化してまちの景観を損ねていること。ユニバーサルデザインの考え方からすると、歩道橋よりも歩行者優先の道路のあり方があるはずです。歩道橋は車社会が到来したときの発想だと思います。現在のバリアフリーや街のユニバーサルデザインを考えるなら撤去または老朽化した歩道橋の更新が必要だと考えます。
最近であれば、交差点をラウンドアバウトに変更することも対策として考えられると思います。ラウンドアバウトの交差点では歩行者の安全につながるとの評価もあることから検証することも有りだと思います。

4.全国龍馬会主催の全国大会である「龍馬World」の和歌山県での開催が決定したこと。令和6年7月には、全国の龍馬ファンや歴史ファンが和歌山県を訪れることになります。
これまでの開催した他都市の経験値から、観光客でもある大会参加者をおもてなしする気持ちを表すことやエクスカーションで訪れる観光地の整備、そしてJRを始めとする公共鉄道の利便性を維持することなどが必要となります。
これまで「龍馬World」の開催県、開催市の首長が開会式で挨拶をしてくれることが慣例となっています。それほどの規模の大会なのでお迎えする心構え、体制を整える必要があります。

以上の項目を中心に県議会で議論を交わしたいと考えています。