活動報告・レポート
2022年9月4日(日)
チャリティー花寄茶会
チャリティー花寄茶会
チャリティー花寄茶会 チャリティー花寄茶会

和歌山文化協会茶道部主催の「チャリティー花寄茶会」に参加しました。200名を超える大勢の方にお越しいただきお茶会と茶花を楽しみました。アバローム紀の国の会場をお借りして開催したこのお茶会の人出は運営者側の励みになるもので「開催して良かった」という気持ちになりました。

お茶を楽しむこと、そして茶室につきものである茶花も同時に楽しむ機会となりました。

お茶を嗜んだ後に、隣の部屋に用意しているお花を茶花に仕上げていく体験です。用意しているお花は、会員の皆さんが今朝、花を摘んで用意したものなので、夏から秋にかけての香りがする自然界のものでした。

チャリティー花寄茶会

会員の一人は「お花を探すことが難しかったです。三日ほど前から野原や山を巡り、花の種類や状態を確かめておきました。そして今朝、会場に来る前に摘んできたものです」と話してくれました。一般的には準備にかける時間が長ければ長いほど良い仕上がりになっていきます。

折角の機会だったので茶花を生けさせてもらいました。茶花の基本は一輪、三輪、五輪と奇数で生けていきます。合わせ方は自由ですが花の前後ろとバランスを取ることが大事です。客人へのおもてなしの気持ちが表れていると良いと思います。

茶花を鑑賞してくれた方が「これは日本人独特の感性ですね。壁にある一輪のお花を見て『きれい』など日本人であれば何かを感じます。しかし私の経験から欧州の人は感じないようです。一輪の花に込められた意味が分からないそうです」と話してくれました。

「この花を見た人が優しい気持ちになってくれたら良い」だとか「あなたが幸せになってくれることを祈っている」などの作者の気持ちを外国人は理解してくれないと思います。

チャリティー花寄茶会

日本人の感性がスポーツやアートと趣が異なる「道」を築いてきたと思うのです。茶道、華道、柔道、剣道、武道など道の漢字が付されているものは、特に心を大切にしているものです。勝つことよりも相手を尊敬すること、尊敬する相手と戦うこと。強さだけではなく礼儀作法を重んじることなど、勝ち負けや点数の評価だけではない見えない心を大切にしているように思います。体得した優れた精神性を伝えていくことが「道」の世界に課せられたことだと思うのです。この文化は日本人独特のものなので、日本を知らない外国人には理解してもらいにくい価値です。

少し戻りますが茶花用に「自宅の庭で育てているお花を摘んできました」という会員の方もいました。これも今日の日のために育てたお花なので気持ちが込められていますし、おもてなしのために長い時間をかけていることが分かる事例です。これが日本人であり「道」だと思うのです。

お茶と茶花の文化体験ができたことに感謝しています。

武士道
武士道 武士道

国際古武道協会会長であり一般社団法人武士道顧問の杉尾仁先生から居合を体験させてもらいました。場所は歴史に彩られた和歌浦の海岸で「和歌浦にはよく来ますが、この地での居合は初めてです」と話してくれました。

真剣でゴザを切る。この居合を見せてもらいました。真剣な表情は気持ちが入っている証拠です。お弟子さんも気合を入れてスパッ、スパッとゴザを切っていきます。

杉尾さんから「切ってみますか」と声を掛けてもらったので、真剣を持ってゴザに向かいました。横から入れるのではなくて上から入れる感覚で切りつけます。気持ちを統一したとき、気持ちがよいほどにゴザがスパッと切れます。統一できていないと刀が途中で止まってしまいます。周囲の音が聞こえないぐらいの精神統一をして振りかぶるとスパッと切れるように感じました。

日本刀を振りかざす体験は初めてですし、僕は左利きなのですが、刀は右手を上にすることが基本だと教えてもらいました。

本日は、茶道に続いて居合道も体験することが出来ました。貴重な体験をさせていただいた杉尾先生に感謝しています。

その他
  • 岡本の叔父さんの四十九日の法要を行いました。過ぎ行く日々は本当に早いと感じます。
    四十九日目が向こうの世界に到着する日だそうです。若くして亡くなった両親と僕の母でもある姉にも会って喜んでいると思います。
  • 某映画監督と会う日時を調整しました。お忙しい中、時間を調整いただいたことに感謝しています。