活動報告・レポート
2022年9月3日(土)
地方における国家観
地方における国家観

ブログを読んでくれた方と意見交換を行いました。ホームページを見てお互いに高め合えるような建設的な意見をいただけることは、今後の励みとやりがいにつながることです。

「やってやろう」と思わせてくれる意見は有り難いものですし、こちらの意見を聞いて「意見を述べて良かった」と思ってもらえる関係は素晴らしいと思っています。

意見交換のひとつに「地方議員であっても国家観を持って職務に邁進して欲しい」という意見がありました。国会議員はそれぞれの立場の違いはあるものの国家観を持っています。

ところが地方議会において国家の議論を交わす機会が少ないので、国家観は後回しになりがちです。そのため今だけの議論に陥ることがあり、この先に向けて一本筋が通った議論にならないことも否定できません。

和歌山県の行く先はどのような県土であるべきかを確立しておくことで筋の通った県政になりますが、例えば「今は令和4年度の政策を考え、年が明けたら令和5年度の政策を議論すれば良いのだから」など思っているようでは、行く末は極めて不安定なものになります。どのような県土づくりを目指すのかを明らかにすることが県土発展につながるものです。

もちろん、多少は外部環境の変化に左右されることがありますが、国家観を持ち合わせていれば県の将来のあるべき姿に大きなブレはありません。

幸い和歌山県には2683年の歴史というわが国でも最長の歴史を有している県です。これは財産であり否定できないものですから、わが県の歴史に恥じない現代を築くこと、伝えることが必要です。和歌山県と国の歴史を知ったうえで、その国家観に基づいた県政を担うことが求められることです。

そうすれば、間違っても和歌山県が衰退に向かうような政策立案や議会判断をすることはありません。今回、事例として挙げたソ連崩壊の歴史は、私達にとって国を築く、祖国を護る、母国を繁栄に向かわせるなどの国家観が必要なことを悟らせてくれます。

和歌山県の将来にとって必要なモノは何かを考えるときは、できるだけ大局から考えたいものです。

例えば国際空港になる南紀白浜空港の活用はアジアに開かれたものであること、ビジネス需要を創り出すためにビジネスジェット駐機場が必要なこと。

ハイテク産業の誘致は間違いなく将来の発展につながるものなので、現在の損得よりも将来の利益を優先して誘致の判断をすること。

洋上風力発電は中部地方でも立地を促進するだろうから、いち早く立地の判断を行うことが国家にとっても、広く世界にとっても有益なことなので、将来の和歌山県に利益をもたらすこと。

大きな投資を受け入れる県であることを外国に示すことが、将来性ある和歌山県のために必要です。現在ではなく将来の発展につながる投資は受け入れる判断を行える和歌山県であること。

以上のような政策を骨格として肉付けしていくこと。それが現在の和歌山県に必要なことだと考えています。和歌山県ではずっと以前から流行している「今はできない」「予算がない」「そんな話はあり得ない」「他県の様子を見てから考える」などの結論や話は不要です。否定的、現状維持的な話を行っても議論に発展しないのです。議論なき県であるならば、故郷への愛着や郷土意識などが薄くなり、議論や企画が実現する過程を経験できませんから、諦めや挑戦しない県となり長期的には衰退に向かうのです。

以上のような地方における国家観、地方議員の国家観について議論を行いました。

また地方鉄道再生についての議論も行いました。JR紀勢線も赤字路線で再生が必要ですが、抜本的な策はないようです。地方鉄道を再生した事例として、食堂車の導入により、鉄道に乗ることを旅の目的にした取り組みがあります。コロナ禍以前にJRに提案した事例と同じ企画が採用されている地域もあると教えてもらいました。

スピード感や決断力の遅さや違いが地域の実力の違いであり、将来の差につながっていくことを感じています。

その他
  • 和歌山県の将来を左右する知事選挙に関してたくさんの話がありました。流石に私達県民の関心事だと思います。
  • 食と生産活動について話し合いました。食を大事にすることがわが国の将来の繁栄のために必要なことです。