「和歌山市長の応援演説は素晴らしくてお手本になるものです。この視点が大事だと思いますから、是非とも広めてください」と連絡をいただきました。ブログを読んでくれての感想ですが、このような感想を届けてくれることは励みになりますし、実現に向かう原動力となるものです。
この日のブログを改めて読み返してみました。参加してくれたのは大学生が中心だったので、前日の夜「大学生に政治に関心を持ってもらうには、どんな話の展開にすれば良いのだろうか。一般的な政策や投票に行きましょうと訴えても聞いてくれない」と思ったからです。
関心を持ってくれる題材を複数考えました。その中でソ連が崩壊した理由の大きな原因は、「国民が国家に関心を持たなくなったから」です。無関心は国家でさえ崩壊させる力を持っているので、和歌山市の衰退を防ぐためには「市政に関心を持つこと」を訴えることが必要だと考えたのです。そこで次のような内容から話を切り出しました。
ソ連が崩壊した理由は様々ですが、一言で言うと国民は自分のことにだけ関心を持ち始めたため、国家に関心を持たなくなってしまったのです。みんな自分のことを考え始めると国の利益よりも自分の利益を大きくしようと行動することになります。みんなが自分のことだけを考えて行動するようになると国家が滅びるのです。巨大なソ連でさえ崩壊してしまったのですから、関心を持たないということは恐ろしいことです。
和歌山市が崩壊するとは思いませんが、市の行方に関心を持たなくなると、このまちは確実に衰退に向かいます。それは歴史が証明している事実です。幸い私達は市政に参画する権利として選挙権が与えられています。関心を持たないということは権利を行使しないことに他なりません。
ということです。
果たして思いが届いているだろうかと思うのですが、一般的な政治の話や投票行為を呼び掛けても、投票に行く強い動機付けにはならないと思います。「自分達が投票に行かなければ」「自分達は国家、市政の一役を担っている」と思ってもらうことが重要なのです。
国家が繁栄するのも国民の意識、国家を衰退、崩壊させるのも国民の意識です。人が意識する方向に物事は動きますから、政治に無関心になれば権力は好きな方向に動き出します。国家権力は国を動かす力ですから、国民の幸せのために動けば良いのですが、権力者の利益のために動き出すと不幸せになっていきます。国家よりも個人の利益に意識が動くことを止めなければ国家は崩壊していくのです。ソ連の崩壊は国家権力が自己の利益に意識が向き、国民が無関心になったことで崩壊していったのです。
巨大国家が崩壊するのは複合的な原因が混ざり合っていますが、その根本にある見えない原因は国民意識、無関心なのです。
平和な日本では見えない大切なものが全く見えなくなっています。見えなくなる原因は意識していないからであり、崩壊の序章が見え始めたときには既に遅いのです。投票率が低いこと、あまり考えずに行動することは衰退への序章だと思います。但し意識を向ければ投票率は上がりますし、衰退から発展へ転換させることができます。
参政権は権利ですから、与えられている権利にさえ関心がないことは無関心以外の何物でもありません。権力者への白紙委任は、主権者が崩壊のお手伝いをしているようなものです。大学生にはソ連崩壊をテーマに政治参画の重要性を話しました。聞いてくれた皆さんは賢明な判断と行動をしてくれたと確信しています。
このブログの持つ意味に気づいてくれて連絡をくれたことに深く感謝しています。さらなる意識づけと行動につながる力になります。ありがとうございます。