カラオケのお店の経営者から相談を受けました。第七波で和歌山県でも感染者が過去最大人数になっていることから「お客さんが止まっている」状態が続いているようです。
第六波以降は少し戻りつつあっただけに「また休業状態に戻りました。もうお店を閉じようかと思っています」という話です。家賃と光熱費、カラオケ機器のリース代などで毎月20万円の固定費の支払いがあるので「収入がないので預金を切り崩して支払いをしていますが、終息することもお客さんが戻る気配もないので、そろそろ見切りをつける時期かなと思っています」というものです。
長年お店を続けているので常連のお客さんもたくさんいますし、いつもは賑やかな声が聞こえていただけに寂しい話になりました。恐らく、聞いている限りでは他のお店も同様の状況だと思いますから、多くのお店はもう限界に達して久しく、個人の預貯金を切り崩している場合には、閉店を考えているのではないかと思います。
尤も誰が悪いわけではなく、どこまで行政が負担すべきなのかの問題はありますが、飲食店や周辺の業界、カラオケ店などは最も影響を受けている業界であり、感染症への対応の協力金や支援金などによって営業を継続できている部分がありますから、「行動制限なし」の影響を直接受けています。
つまり「行動制限なし」は行動の自由を妨げることはしないので、それに伴う支援は行わないことを意味しています。感染症に対する個人の意識と行動が変われば、従来のようにお客さんとしてお店に行くこともありますが「他人に迷惑をかけてはいけない」「会社と同僚に迷惑をかけてはいけない」という社会人としての意識を持っている人は「行動制限をしないとしても、モラルある社会人として行動をする」ことになります。感染症が終息しない限り、元の行動に戻らないということです。
わが国は自由主義なので当たり前のことですが、自己責任ではない感染症の影響で打撃を受け続けている業界が窮状にあるのに、第六波までのように支援しないことも疑問に感じます。
多くの飲食店からも「これまでは何とか耐えてきましたが、これ以上続くと継続できない」という話を伺っています。懸命に頑張っている皆さんの声を聞き、施策に反映させるための活動も議員の役割ですから、予算が伴うことなので簡単ではありませんが、机上の仕事に現場の声を反映させられるよう意見をまとめています。
和歌山市内で門松良祐くんのライブが開催されました。和歌山市内でのライブは令和3年に予定していたのですが感染症の影響で中止となり、一年越しの開催となりました。和歌山市内での門松くんのライブは過去に一度と、作業所の運動会でのボランティアライブの二度実施しているので、今回が三回目となります。
コロナ禍以前は年間に約200回のライブを行っていたのですが、ここ数年は約20回と大幅に減少したため、建築現場やホテル建設などの仕事をして演奏活動の代わりをしていたのです。
そのため「多くの友人や皆さんの支えのお陰で音楽活動が再開できるようになりました。ライブができない間、仕事をいただいたので何とか生活ができたのです。支えがなければ音楽活動ができなかったかもしれません。以前よりももっと、人は支えられて生きていることを感じるようになりました。今回、和歌山市でライブができることを嬉しく思いますし、来ていただいた皆さんに感謝しています」とステージから話してくれました。
彼の気持ちが心に届きました。音楽活動が再開できること、お客さんに来てもらっていることを、どれだけ感謝しているのか感じることができました。
そして「令和4年8月26日、今日の日は人生でたった一度だけです。そんな大切な一日に僕のライブに来てくれたことに感謝しています」と話してくれましたが、今日という日は人生の中で一日だけ訪れるものだという大切なことに気づかされました。
彼は大切な一日の締めくくりを、音楽でメッセージを伝えてくれたのです。今日の終わりに近い時間のたった90分を一緒の会場で楽しめたことで「今日という日が良い一日だった」と思えたのです。
さてライブの前半はカバー曲を中心に、後半はオリジナル曲を中心に進めてくれました。どちらの曲構成も「こんなときこそ大事な人との時間を大切にしよう」のメッセージが込められていました。音楽を聴いて感じたことは「以前よりも声に伸びがあり、日々の感謝の気持ちが前面にでている」ということです。ライブ終演後に「プロに対して大変失礼な表現ですが、他に表現できないので言います。以前よりもずっとうまくなっています」と伝えました。
仕事などで十分なレッスンができていない期間が長かったと思うので「ライブを再開するに当たってどれだけの努力をしてきたのだろう」と思うと、歌詞と演奏をしっかりと聴かせてもらいました。
気持ちの入った素晴らしいライブでした。歌で元気を与えてくれた門松くんに感謝しています。
- バイオマス発電で使用された燃料の燃えカスの取り扱いについて話を伺ったこと。産業廃棄物になるので、バイオマス発電が増えることで廃棄物処理量も同時に増えていきます。この処分に関して意見交換を行いました。
- プールに溜まっている、または貯めている水を飲料水として活用する技術について説明を受けました。災害発生時や給水が止まったときなど非常時の対応として活用できる可能性を感じるものです。