活動報告・レポート
2022年8月25日(木)
絵画「希望」
絵画「希望」
絵画「希望」

令和4年7月に画家の田村茂さんと渡里幸さんが障がい者施設に寄贈した「希望」を見てきました。この作品は玄関に飾られていますが、これは施設のオーナーが「入居されている皆さんに希望を感じてもらえるように玄関に展示しました。明るい絵画なので玄関に展示することで施設の雰囲気も明るくなりました」ということからです。

作者の田村さんは「コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻に代表される出来事は社会の不安を与えるものです。そこに端を発して物価高に更なる感染者拡大と見通せない状況の中で、地方都市にいると希望を感じにくい社会になっています。私はこんなときでも『希望』を持って生きて欲しいと願ってこの作品を描きました。ですからこの絵には私達の思いと希望を込めています。渡里さんと共同制作した珍しい作品なので、施設の皆さんに鑑賞してもらって希望を感じてもらえたら幸いです」と話してくれました。

30号の絵画ですから、壁に飾るととても大きくて迫力がある「希望」を感じることができます。希望の感じ方は人それぞれですが、作者の力が宿った作品ですから、日常生活で接していると自然と希望が宿ってくるように感じられます。

作者の思いを共有していて、この作品を玄関に飾っている施設の皆さんの感性も素晴らしいと思います。「希望」のある一日と「希望」を感じられない一日には大きな差がありますから「希望」のある日々を演出してくれる玄関になれば嬉しいことです。

ライオンズクラブ例会

和歌山ゴールドライオンズクラブ例会に出席しました。今日の議題の中で「ディデニー・オン・アイス」の実施結果を報告しました。

ひとつは和歌山特報に記事が掲載されたことで、当初の目標であった広報目的を果たせたこと。バス代やチケット代などの決算報告と予算残高の報告、そして参加人数を報告しました。また宮小学校2年生の生徒からお礼のはがきをいただいたことも嬉しい成果です。

同行したメンバーの名前も書いてくれていたので、この点でも嬉しくなりました。実施したことに対して反応があることの嬉しさは格別です。

そして報告として「学校給食に関する問題」について提言しました。「ディズニー・オン・アイス」を実施できたことは成果ですが、お礼の挨拶に伺ったとき、小学校給食の問題を知ることになりました。給食費は生徒一人の一食当たり252円で賄っています。この単価には光熱費とお米代が含まれているので、おかずにかけられる予算は100円程度になります。ここで「考えてください。私達は252円で昼食を食べることができますか」。この予算で食事をすることは極めて難しいことです。

加えて食材費の値上げ、光熱費の上昇などによっておかずの予算が圧縮されているのです。この物価上昇が続けばますますメニューができなくなります。

しかも子どもに必要な栄養価を下回っている場合もあり、食材が限定されていることと必要なカロリーを取れるようなメニューを組み立てられないのではないかとも思います。

この問題を解決する方法はふたつあります。一つは給食費を値上げすることですが、現実的には困難です。二つ目は公費負担を増やすことです。令和4年度の和歌山市の給食費への公費負担は一人20円ですが、予算総額で約6,000万円の規模になっています。これ以上の負担増は一般会計にも影響を与えますから、次年度以降も負担できるかどうか議論が必要です。

つまり給食費の値上げ、公費負担を増やすことのどちらも難しく、現状維持が精一杯ということになります。「ディズニー・オン・アイス」の案内は光の部分となりますが、陰の部分も見えたので、社会奉仕団体であるライオンズクラブのメンバーとして現実を理解しておいて欲しいと思います。

この学校給食の問題について、昨年度の市内の小学校PTA会長であったメンバーは「私が会長をしていたときにも給食の内容が問題になりました。値上げをすることも提言しましたし、メニューの中に『お肉が出せないならせめてウインナーを出して欲しい』と学校に要望もしました。しかし給食費の値上げは混乱することになるという理由で実現していません」と伝えてくれました。

私達が学校給食の負担をすることはできませんが、何かお役に立てることはないものか考える契機となりました。