活動報告・レポート
2022年8月24日(水)
連合地域活性化フォーラム
友人の来県

帰国前に友人が和歌山県を訪ねてくれて「片桐さんに帰国前に会えて嬉しく思っています。数か月後にまた訪れます」と話してくれました。人柄は柔らかくて親切、そして誰に対しても低姿勢という、できる人に共通する資質を持ち合わせています。人を引き付ける魅力が物事を推進するために必要なことだと思いますから、これまでと同様に一緒に和歌山県の発展に資する取り組みをやり遂げたいと考えています。

コロナ禍、資源コスト高騰、円安など、依然として経済環境は厳しいものがありますが、この先に向かうための明るさがありますから、力を合わせたいと考えています。

来県してくれたことに深く感謝しています。

連合地域活性化フォーラム
連合地域活性化フォーラム

連合和歌山主催の「地域活性化フォーラム」に出席しました。今回の研修テーマは「脱炭素社会の実現に向けた取り組み」で、講師は和歌山県環境生活総務課の瀬谷真延班長が担当してくれました。

地球温暖化の現状や国内外の脱炭素の取り組み、省エネルギーの推進と再生可能エネルギーの導入など、とても分かりやすく講義をしてくれたので勉強になりました。

夏の暑さや集中豪雨などの気候変動、日本でサンマが捕れなくなっていることなど海温上昇の影響など、私達の生活にも影響が生じています。諸説ありますが、生活や産業活動に影響を与えている現状があるため、このまま地球温暖化が進むことを是とする国はありません。

対策として直近では2021年にイギリスのグラスゴーで開催されたCOP26での取り決めの紹介がありました。ここでは「締結国に対して今世紀半ばのカーボンニュートラルを求める」ことが決定されており、2050年までの気温上昇を1.5度に抑えることが明確に示されています。

また経過点である2030年に向けた野心的な気候変動対策を求めることとし、全ての国で排出削減対策が講じられていない石炭火力発電のフェーズダウンや非効率な化石燃料補助金からのフェーズアウトを含む取り組みを加速させることになっています。

COP25終了時点では121か国の締結でしたが、COP26では150か国以上の国が期限付きでカーボンニュートラル目標を掲げるに至っています。

これはCOP25終了時点では世界全体の二酸化炭素排出量に占める割合は17.9パーセントでしたが、COP26終了時点での同割合は88.2パーセントになっています。世界は確実にカーボンニュートラルに舵を切っているので、わが国もCOP26の方針に従うことになります。和歌山県でも2050年までにカーボンニュートラル、つまり実質ゼロを目指すことになります。

参考までにカーボンニューラルとは「地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること」のことです。全体としてゼロとは、排出量と吸収量との均衡を図ることによって実質ゼロにすることです。

連合地域活性化フォーラム

これらのことを背景にして、企業を評価する基準が変化しています。所謂、ESG投資の拡大です。これは企業価値を環境問題への対応、社会的責任を果たす、企業統治などの非財務情報を考慮したことで評価することです。投資家や金融機関からの投融資に非財務情報が考慮されることになり、企業活動のあり方、企業行動指針も変化することが求められるように変化しています。

地球環境問題への対応として企業価値、企業活動に変化を迫っているのです。和歌山県も世界とわが国の基準に即して環境問題に取り組んでいますが、県内企業や家庭に対しても主体的な行動を求めているところです。

とても勉強になる講義でした。案内してもらったことに感謝しています。