活動報告・レポート
2022年8月8日(月)
有事学習会
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有事学習会 有事学習会

高校生を対象とした「有事学習会」を開催しました。主催は「紀州宗光龍馬会」で、同会の臼井会長から「わが国の近代有事・災害史」の講義を、自衛隊和歌山地方協力本部田辺地域事務所の櫻井氏から「防災講話」の講義を担当してもらいました。

普段の生活において「有事」を意識することはありませんが、各地で発生する大災害やロシアのウクライナ侵攻などによって「有事は他人事ではない」と思う人が増えているように感じます。この「有事に備えること」を高校生に学習してもらいたいと企画したのが今回の学習会で、防衛省自衛隊和歌山地方協力本部の協力を得て開催できたものです。開催にご尽力いただいた皆さんに感謝しています。

開会にあたり主催者を代表して挨拶をさせていだきました。

有事学習会

皆さん、こんにちは。夏休みの期間ですが高校生としての勉強やクラブ活動の合間に「有事学習会」に参加してくれたことを嬉しく思います。今回、市内の高校を中心に学習会の案内をさせてもらいました。そうしたところ桐蔭高校と向陽高校の皆さんが参加してくれることになり「夏休みの大切な一日を学習会に費やしてくれるのだから、絶対にみんなの生き方や勉強に役立つ講義にしよう」と私達は考えています。

さて今回、主催したのは「紀州宗光龍馬会」です。紀州は和歌山県、宗光は紀州の陸奥宗光さん、龍馬は土佐の坂本龍馬さんです。つまり故郷の偉人陸奥宗光外務大臣とその兄貴分である坂本龍馬の生き方や志を学び現代に生かしていくことを目指している会として、幕末から明治にかけての「有事」に見事に対処した偉人から私達が学んだ対処方法を伝えたいと考えています。

有事学習会

社会人や大人になると大小はありますが毎日が有事の連続で、有事に対処して乗り越えていく力が必要となります。高校生の皆さんにも有事への対処の仕方を学んでもらうことで生活や勉強に役立つと思っています。

そして演台の後ろにはわが国の国旗と防衛省の旗が掲げられています。主催者は私達ですが、国、防衛省が後援してくれて皆さんの学習をしっかり応援してくれているのです。

現代は新型コロナウイルス感染症への対応や津波や地震など大規模災害への対応が課題となっています。また身近な問題ではないと感じていますが、ロシアのウクライナ侵攻も他人事ではなく経済や生活に影響を与える有事のひとつです。

また学校内でも有事はたくさんあると思います。生徒会で話し合いをする中で、発生している問題は有事だと思いますし、クラブ活動で怪我をした場合も有事への対応となります。もちろん結果が出た後に対応することも有事への対応ですし、悪いことが起きることを未然に防ぐ取り組みも有事への対応となります。そんな視点でこの学習会で学んでくれることを期待しています。

最後に一つ事例を紹介します。皆さんはサハリンという地名を知っていると思います。僕が小学生の頃の日本地図には樺太と記載されていました。正確には北緯50度から南を南樺太と表記されていて「日本領土」と認識されていたのです。北樺太がソ連、現在のロシアの領土だったのです。ところが昭和20年8月15日にソ連が南樺太に侵攻してきました。

有事学習会

南樺太の日本人は懸命に祖国を護ろうとしたのですが、ついにソ連に敗れてしまいます。

このとき南樺太にいた軍人も「氷雪の門」の映画の主人公になった9人の女性たちも祖国を護って命を落としたのです。そんな人達に感謝の気持ちを伝えるために、日本の歴史で起きた事件を忘れないために、毎年、稚内市を訪れています。稚内市は樺太から40kmにある日本で一番北の端にある市なので、ここから遠く樺太を眺め感謝の気持ちを伝えています。

このソ連の南樺太への侵攻も有事であり、それに対応して北海道への侵攻を止めて日本を護った人がいるのです。有事は歴史から学ぶことができますし、現代多発している巨大災害や感染症への対応から学ぶことができます。

高校生の皆さんにとって大事な学びの機会になることを目指して講義と研修を行いますので、長丁場になりますが最後までよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

以上の趣旨の挨拶をさせていただきました。

有事学習会 有事学習会 有事学習会

その後の学習会と「有事発表会」は素晴らしいものでした。高校生がディスカッションして、発表する内容をまとめていくのですが、作業工程も発表内容も、そして質問への答えも見事でした。今日の高校生の立ち振る舞いは「凄い」という表現が適しています。

和歌山県の将来は明るくて希望がある。そう感じた学習会となりました。「主催して実施できて良かった」と思う学びの会になりました。現代の高校生の凄さに感銘を受けています。

その他
  • 和歌山文化協会茶道部会の定例会に出席しました。今回は、秋以降の茶道部の行事計画の確認でした。9月から12月にかけての行事計画と準備などを確認して実施体制を整えていきます。
    また僕からは感染拡大とPCR検査体制、および和歌山市内の高規格道路の次の計画について説明を行いました。「和歌山県政がよく分かります」「次回も話をしてください」などのお声をいただきました。
  • 令和4年8月10日に開催予定の「ディズニー・オン・アイス」の状況変化に都度対応しています。感染拡大に伴い実施体制の確認と出欠の確認を行っているところです。夏休みの思い出になるような企画に仕上げたいので、万全を期す考えで取り組んでいます。