活動報告・レポート
2022年7月28日(木)
「希望」の寄贈
「希望」の寄贈
「希望」の寄贈

田村茂先生と渡里幸先生の共同で制作した絵画「希望」を和歌山市に寄贈してくれました。お二人の画家と懇意にさせてもらっていることから、和歌山市での寄贈式に同席させていただきました。今回、市役所に寄贈した「希望」は30号の作品で二人の画家が共同で制作した作品です。

田村先生からは「通常画家であれば自分の作品に筆を入れられることはやらないし、提案があっても拒否するものです。しかし渡里さんと出会って意気投合したので共同で描いてみたところ、自分の作品と違った作風になったので新鮮な感じがしました。作風に変化が見られたので、それ以降、何点か一緒に作品を描いています」と話してくれました。

確かに一人で描いた絵と二人で描いて仕上げた絵では、全く印象が違うものになっています。それぞれの先生の作品とは全く違った作品に仕上がっているので「共作は珍しい試みですがおもしろい作品ができる」と思いました。

「希望」の寄贈

これまで田村先生は、寺院や神社に寄贈した作品や寺院の天井に描いた作品がありますが、長さが30メートルのものや100枚の絵を組み合わせた作品があります。天井画の荒々しさと迫力を知っているだけに、今回の「希望」の優しさと温かさに驚いています。

この作品「希望」は「コロナ禍で社会に暗い影を落としていることや、ロシアのウクライナ侵攻による影響を私達の暮らしの中で受けていることなど、この先が見通せないことから希望を感じにくい社会になっています。だから『希望』を持つことが大事だと考えて二人で制作しました。私の考えは、絵画は個人で所有してもらうのではなくて公の場所で多く人に見てもらうことで生きるということです。ですから作品の価値を理解して買ってもらうことは嬉しいことですが、それと同じように公共の場所に飾ってくれることに価値があると思っています。市役所が寄贈を受けてくれたことは有り難いことですし、今後の創作活動の励みになります」と話してくれました。

「希望」は明るくて躍動感があり、春から夏のイメージの作品です。今の季節と社会に必要な要素を秘めているので、市役所を訪れる多くの人に見てもらいたいと思います。一人でも「希望」を見て何かを感じてくれるなら作者の本望だと思います。

「希望」の寄贈

また「これまでも寺社仏閣に作品を寄贈していますし、天井画や襖絵などを描いています。九度山町の寺院の天井に描いた龍の作品は電鉄会社のポスターになったこともありますし、天井画を見るためにこの寺院を訪れる人が増えたと聞いています。絵画は文化ですから『文化を巡る観光ツアー』の企画も考えて欲しいと思います。和歌山県の観光で集客につながる企画になるかもしれません。もし実現させてくれるなら、それに合わせて作品を制作します」と、和歌山県の文化と観光を組み合わせた、地域振興の考えを伝えてくれました。

そしてアトリエにある「幻神白龍」の話になりました。100号の迫力ある作品の感想を伝えたところ、田村さんから「あの龍は動いていると言われることがあります。白龍が和歌山市とここを訪れた人を護ってくれていると話してくれる人もいます。絵画の中で生きているように感じることがあります」と、この作品を鑑賞した人の感想を交えて話してくれました。

そして「片桐さんの目と出で立ちは、白龍のその先を見つめている目に似ていますよ」と話を続けてくれました。

二人の先生と「希望」を寄贈できたことを嬉しく思います。和歌山県と和歌山市の未来に希望が灯ることを願っています。

定時大会
定時大会

和歌山電力所支部定時大会にお招きをいただきました。過去2年間はコロナ禍の影響でWEB開催となっていたことから、対面式での開催は3年振りになります。

今回、来賓として和歌山市長も出席してくれる中、挨拶の機会を与えてもらいました。県議会議員としての4期目までの活動実績の報告と、令和5年度に向けた県政の動きを説明しました。過去において県議会本会議で取り上げた施策で実現しているものもあり、実現に向かっている施策もあります。公の場で取り上げた施策は、脈々と力を持ち続けて現実になる日を待っています。動かなければ実現もしませんから、県政を動かせるためにも県議会での提言を続けていきます。