活動報告・レポート
2022年7月22日(金)
関西電力総連定時大会
関西電力総連定時大会
関西電力総連定時大会

第42回関西電力総連定時大会に出席しました。コロナ禍の影響のため2年間はWEB開催となっていたので、会場に集まっての議案審議は3年ぶりのことになります。

ここでも挨拶ではロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の変化が取り上げられました。世界情勢の変化とは、資源価格の高騰、物価の上昇、エネルギー不足と価格の高騰、再生可能エネルギーの導入に拍車がかかることなどです。社会の安定とは逆方向の動きになっているので、これらの課題に対応するには、従来のインフレターゲット論である「物価2パーセント上昇を目指す」こととは状況が異なっているように思います。

経済成長のためのインフレターゲットは良いのですが、侵攻と資源価格が高騰していることからのインフレは良いとは思えないのです。資源価格とエネルギー価格を安定させたうえでのインフレは企業業績を回復させ賃金に反映させられますが、仕入れコストが高くなり内部留保を持ち出すような企業の業績であったなら給与に反映されません。電力料金やガス料金が上昇することは経済活動を不安定にさせますから、安定のためには現状から脱却する政策が必要であり、将来とも安定させるには電力システムを安定の方向に持っていくことが必要です。電力システム改革をしてから電力設備への資本投入は減少していますし、電力不足に対応するための発電設備の整備も進んでいません。電気事業法改正以降、電力間での競争になっていますから、資金の余力がなくなっているためです。将来、この国の電力は大丈夫だろうかと思ってしまいます。

電力、通信は国の根幹を形成するものなので、将来の安定を目指すべき産業です。ロシアがウクライナの発電所に攻めたのもエネルギーを抑えるためですから、エネルギーを安定させることは紛れもなく国策であり、将来とも電力不足に陥ることのないような舵取りを国に依頼したいところです。

社会のデジタル化は電力があって成り立つ産業ですから、この根本を忘れて議論できるものではありません。わが国として、将来の電力価格も電力量も安定させることを望むところです。

関西電力総連定時大会

参加して皆さんの話を聞いて感じたことが以上のことです。改めてエネルギーの課題と将来を考える機会となりました。国策は身近なところで議論されることが少ないので、今日の出席は絶好の機会となりました。社会を安定させるために多くの人が関わり、その役割と責任を果たすことで社会を支えています。電力、通信インフラの維持と安定供給という役割、そして重い責任を果たすために現在のシステムを考えるための議論の入り口となりました。現状を分析して課題を抽出し、行動するための行動指針を協議することに意味があります。

暑い夏が本格的に到来し、入り口に立っています。今夏と今冬を乗り越えるために、将来の電力を安定させるための大会となりました。執行部と代議員の皆さんに深く感謝しています。

ところで感染対策として、参加予定者は今朝、「抗原と抗体検査」が義務づけられました。今朝、検査をしたところ陰性であり、ワクチン接種の効果が残って抗体もありました。

検査と検温など万全の準備を行っての開催となったことは、主催者が大変なご苦労をしてくれたお陰だと感謝しています。

夏バテ防止

夏バテ防止のための呼びかけを行いました。関西電力総連の大会出席のため、直接、皆さんと会うことが出来なかったのですが、昨日、論文の話をした大学生が動いてくれました。彼の行動を通じて、気持ちが皆さんのところに心が届いたと思います。