第50回研修茶会に参加しました。主催は和歌山文化協会茶道部ですが、この研修茶会は永岡茶道部長が運営してくれました。今回50回の節目となるお茶会ですが、第1回目の運営を担当したのが当時38歳の永岡部長だったと聞きました。そのため今回の運営を部長自ら担当してくれ、多くの来場者による賑わいと京都からも来賓の方がお越しになられるなど重みのあるお茶会となりました。
お茶席で永岡部長と正客が会話を交わすのですが、礼儀も会話も見事に波長が合っていて「凄いお茶席」になりました。お茶席では茶器や掛け軸などの基礎知識が必要となりますが、実に見事なものでした。控室には本日使用している茶器や掛け軸の出典が掲示されているのですが、主客としてお迎えした皆さんはお茶席に入る前に読み取っているのです。
茶道部のメンバーに尋ねると「話のテンポが良いのはお茶席で使用する茶道道具を全て把握していたからです。リズムが良いので今日のお茶席は短く感じたでしょう」と話してくれました。話が噛み合うと席にいる私達も気持ちが良いものですし、そこにいる時間も短く感じられます。
そんな気持ちの良いお茶会に仕上げてくれた永岡先生と、運営してくれた皆さんに感謝しています。茶道部の皆さんも「今回は記念すべき50回目なので永岡先生にとっても感慨深い研修茶会になっていると思います。第1回目に担当したこともあり気持ちが入っています」と話していました。
会合や集会をするときに人を集められることが力量です。人に参加してもらうことは簡単なことではなく「お世話になっているあの人の依頼だから」「あの人に依頼されたら仕方ない」と思ってもらえることが必要です。日頃のつきあい、お世話の度合いなどによって参加を判断するので、日頃の人間関係をしっかりと築いていること、つまりその人の力量が必要だということです。
研修茶会の雰囲気や多くの方が来場してくれたことなど「凄い」「流石」と言えるお茶席になりました。
永岡部長は「今回が50回目の研修茶会となりました。一応、一区切りになるお茶会ですが、私はまだまだ頑張ります。形を変えてでも、この素晴らしい研修茶会を継続していきたいですね」と話してくれました。この続ける意思こそが元気の源であり、限界を設けずに遠くまで行くことができる秘訣だと思います。
僕もお手伝いで参加させてもらいましたが、お茶に必要な人への気配りや会場の雰囲気を保つことなど学びの機会となりました。お茶席は一期一会ですが、これから何度も会う人に対しても一期一会の気持ちでいることが「このお茶席を最高の場にする」「一服いただいた後の心地良さを感じてもらう」ことにつながると思います。
人との接し方は、今日のお茶席が教えてくれたように感じます。本日、運営してくれた皆さんに感謝しています。
- 私立高校に在籍している生徒の保護者から「勉強とスポーツに集中する環境が欲しい」と高校生活で当たり前の話を聞くことになりました。学生としてやるべきこと以外のことに心を乱す教育環境は良くありません。ただ入学した高校で学ぶ以外のことを選択したい場合の難しさがあります。大人の社会と同じで立場や所属を変えることの難しさを感じています。
- 事務所に「Mrs of the year 2022 Wakayama」のポスターを掲示しています。歩道を歩いている人の関心事になれば良いと思っています。この企画はエントリーした皆さんの可能性への挑戦ですから、和歌山県を明るく元気にする取り組みだと思って応援しています。