活動報告・レポート
2022年7月12日(火)
稚内市の観光力
稚内市の観光力 稚内市の観光力

稚内市の観光行政の話を聞かせてもらいました。「コロナ禍明けに旅行会社が販売を開始した旅行商品で『一人100万円』のツアーが人気になっています。一人100万円ですから家族二人で参加した場合は200万円です。こんな旅行商品が売れるとは思っていませんでしたが、予約でいっぱいになっています。一回のツアー募集は18人が定員で今夏は6回だけ実施する予定で、これまで3回実施しています。残りの3回も予約で埋まっています。飲食店がこのツアーのお客さんを受け入れていますが満足度は高いと聞いています」と話してくれました。

稚内市の観光力

ツアー客を受け入れている飲食店の店主に尋ねたところ「高い旅行代金を支払っているお客さんなので素材や料理内容は工夫しています。旅行会社さんの企画を聞いて食材とメニューを提案し採用されているので、ここに来て良かったと思ってもらえるお迎え、料理、サービスを提供しています。今夏で6回の全てを私どものお店で受け入れているので気合か入っています」と話してくれました。

この北海道で一人100万円の旅行商品が売れる理由は「約2年間、外国旅行に行くことができないため、国内で高品質の旅行に行ってみたいと思う人が増えているからです。感染症で動きが制約されているために国内旅行が見直されていることや、国内の良いところを訪ねて美味しいものを食べたいというお客さんの潜在的な要望があるようです」と話してくれました。

この話を聞いて北海道の観光力の凄さと共に稚内市の底力を感じました。稚内市は観光と食が産業の柱です。観光は宗谷岬とノシャップ岬、稚内公園が主な見所です。稚内公園には「氷雪の門」のモニュメントと「九人の乙女の慰霊碑」が建立されていますから、この場所が観光のクライマックスだと思います。

そこにオホーツクの食です。カニ、ウニ、イクラなどに代表される食材を堪能できますからお客さんに満足感を与えられる力があります。

稚内市の観光力 稚内市の観光力

思ったことは稚内市には「一人100万円」のお客さんをお迎えできる底力があるということです。そう、稚内市には「一人100万円」のお客さんを迎え入れる力があることに驚きました。

果たして和歌山市には「一人100万円のお客さんをお迎えする力があるのか」という疑問です。高いサービスレベルや食材と品質の良さ、そして訪れる観光地でのおもてなしなど、価格の高い旅行商品にはそれに見合う品質が求められますが、人も食材も景観も全てが高品質であるべきです。稚内市にはそんなお客さんを受け入れられる力があることで、観光力に自信を持っていることが分かります。

迎えている店主は「食材は厳選しています。例年ならイクラだけでも1トンは仕入れていますし、カニやウニも大量に仕入れています。長年これらの食材を仕入れているので品質はどこにも負けません」と自信を持って語ってくれました。

観光地だけではなくタクシーの運転手さんも「氷雪の門」の物語を話すことができますから、稚内市内を案内する実力はあります。市全体が観光力を持ちお互いに高め合っているように感じます。そこに「一人100万円」のお客さんが来ていますから、市の観光力はますます磨かれています。

稚内市の観光力 稚内市の観光力

今日、訪れた「白い道」は代表例だと思います。稚内市の名産であるホタテ貝の貝殻を捨てないで粉砕し、それを景勝地である道路に敷き詰めているのです。この「白い道」は約3kmもあり自転車、自動車も走行することができます。

「白い道」を遠くに見ると海と空の青が交錯し、白と青の見事な景観を形成しています。稚内市の企画力、観光力の見事さに感嘆するばかりです。和歌山県の観光行政の参考になるものです。