向陽高校で久枝PTA会長、河村さんと三人で、明日の生徒会三役との懇談会の準備を行いました。在校生に役立つことを考えているところですが「果たして高校生は学校や大人たちにどんなことを望んでいるのだろう」「PTAや卒業生に期待していることがあるのだろうか」などを検討した結果、学校側も協力してくれて「では生徒会三役と懇談の機会をもって話し合う」ことになりました。
OBと在校生との間には、どうしてもジェネレーションギャップがありますから「高校生の思っていることを聞くことを前提として、何かヒントになるようなことを伝える」ことを基本として懇談することを考えています。
自分たちが高校生のときは多くの生徒は卒業後のことは考えていませんでしたし、何を目指すかも漠然としていました。しかし情報社会においては必要な情報をいち早く得ることが大事なことなので、大人から伝えられる経験やアドバイスがあると思います。勉学の邪魔にならないように、何かアドバイスや考え方のヒントに気づけるような懇談にしたいと考えています。
例えば論文でも取り上げられると予想している地球環境問題やエネルギーや食糧問題、そしてわが国の有事への対応などは授業で習う範疇を超えている部分があります。これらは時事問題でもあり勉強と共に必要な情報を得る、話を聞く、考える契機を持つ必要があると考えています。世界的な問題を考える術を知らない、機会がないことは大人の責任であり、高校生たちに情報と学ぶ機会を提供することが必要だと考えています。
世界で起きていることへの無関心は、わが国の実力を低下させることにつながります。どの国でも地球環境問題、エネルギーや食糧問題、そして大災害や戦争などの有事に対応することを考えているはずです。
高校生だから「知らなくてよい」問題ではありませんが、必要以上に教師に負担をかけることも問題があります。そこで関心事項を聞き取って必要な情報や知恵を授けることによって、世界の中の日本を考える契機になれば良いと考えています。
残念ながら全てが平等な社会ではありません。情報を得ること、知ること、学習する環境は状況によって異なりますし、知恵を授けてくれる大人がいることは得を得るようなものです。その結果、向陽生が卒業した後にリーダーシップを発揮できれば自分のためにもなりますし、大きくは社会のためにもなります。
今日、学校内に入り教室で会議を行いました。大人が気づかされることもたくさんありました。期末試験を終えた日ですが、生徒の中にはもう次の試験に備えて予習をしている姿がありました。雨天の中、室内でのクラブ活動で心身を動かしている生徒がいました。廊下ですれ違うとき、全生徒が「こんにちは」と挨拶をしてくれました。伝統を礎にしながら既に過去(先輩、卒業生、校風、学習の姿勢、学習能力など)を超えている生徒の姿を感じました。
過去を超えている生徒に知恵を授けることや経験を伝えることはおこがましいことですが、一つや二つの学び、気づきは感じてもらえると思います。生徒の思いを聞き出してそれらを実現に向かわせることは大人の責任であり、「日本社会は自分が思いを持って発言したことで変えることが出来る」と思ってもらえる機会にしたいと考えています。自分の発言で周囲を変えることができれば、その小さな成功体験から自ら行動する人になるからです。高校生を過ぎた後から気づいたことを話せる機会になれば、更に素敵なことだと考えています。
明日の生徒会三役との懇談会を今から楽しみにしています。
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- 金融と保険について協議を行いました。私達の年代は義務教育で習っていない分野なので知識が乏しい分野です。この分野に関して学ぶ機会をつくっています。
- 7月の茶道の行事の予定の確認を行いました。コロナ禍、熱さなどの外部環境によって運営の大変さが増しているようです。良いものをつくり上げていきたいものです。