活動報告・レポート
2022年7月3日(日)
ミュンヘンオリンピック
ミュンヘンオリンピック
ミュンヘンオリンピック

第20回夏季オリンピックミュンヘン大会柔道重量級の銅メダリストの西村幹樹さんが東京から来てくれました。同大会の金メダリストは、あの伝説のウイリアム・ルスカ選手です。柔道を習っていた当時の少年なら誰でも知っているルスカ選手とオリンピックで戦ったのが西村さんだったのです。振り返ると、当時、僕は10歳でしたが、東京オリンピックの金メダリストのアントン・ヘーシンク選手とルスカ選手のどちらが強いのか話していたことを思い出しました。

参考までにヘーシンク選手が東京オリンピックで日本選手を破り、金メダルを獲得したときのことを「日本の国技でお家芸の柔道で金メダルを取れなかった衝撃は凄かった」と聞いています。

さてルスカ選手と戦った西村さんを紹介してくれたのが、現在も和歌山市内にある正木道場で子ども達に柔道を教えている正木先生です。二人は拓殖大学の同級生で競い合ったライバルだったのです。西村選手が同級生に会いに来る目的があったので声をかけてくれたため会うことができました。

西村さんと当時のオリンピックの話をしたところ「ミュンヘンに出場した選手の中で身長は低く、体重も軽い方でした」と言うほど、その大会の重量級は体格の良い選手が出ていたのです。西村選手は185cm、体重が110kgですから日本人としては大きな選手だったのです。この体格差だけでも当時の柔道の世界の壁の高さを感じることができました。

今では伝説になっているルスカ選手と戦った西村さんもまた、現代では伝説の柔道選手だと思います。話を伺うと、当時の稽古の厳しさや西村選手、正木選手の圧倒的な強さが分かるほどでした。西村さんから「正木さんから1を聞いて10を知ることができる人だと聞いていたのですが、聞いていた通りでした。少し話しただけで理解してくれると話が早いですし、そんな人との関係は次につながります。話を聞いて理解してくれる。その人に理解力があることは大事なことです」と話してくれました。これは西村さんの説明が上手だったからと思いますが、この言葉を有り難く思っています。

切磋琢磨の言葉が似合う二人との会話は楽しい時間となりました。二人のレジェンドと懇談する機会をいただいたことに感謝申し上げます。

助け合う関係

日頃からお世話になっているNさんの事務所を訪ねて懇談しました。Nさんの会社での経験、県政のあり方や現在の参議院議員選挙の話、スポーツ振興の話をさせていただきました。これまでの会社や人生経験を聞かせてもらって、とても勉強になることばかりでした。一言で言うと「自己の成長のために歩いてきた人生であり、その根本は人のため社会のため」に尽くしてきた人だと分かるものでした。

そんなNさんが「尊敬する片桐さんが長い時間を取ってくれて、こうして話す機会をつくってくれたことは有り難いことです」と言ってくれたので「逆ですよ。先輩の人生経験を聞くことができて、こんな有り難いことはありません。勉強になりますし、素晴らしい生き方をしていると改めて尊敬しています」と答えました。

どうすれば仕事で感謝されるか、人に喜ばれるかなど、話の中に実践するべきことがたくさんありました。

それは仕事を助けてくれた相手に感謝の言葉を伝えること。出張や旅行に行ったときには、日頃の気持ちを伝えるためにお土産を渡すことなどの相手に対する心配りです。自然に感謝の気持ちを表す行動をしていれば「こちらがお願いしたときは相手が助けてくれる」ことになるのです。

こちらが、一方的に助けてもらうことはできません。助けてもらうためには日頃の行いが大事です。何もしていないのに困ったときだけ「電話をしてお願いする」のは助け合いではありません。それは「利用する」だけのことなので「助け合う」関係と「利用する」とでは全く人間関係は違います。

話を聞いて「助け合える人」は少なくて「利用する人」は多いのが社会なので「気をつけるべきです」と教えてもらいました。物品を贈るだとか、お土産を渡すことは気持ちの表す方法のひとつであり目的ではありません。相手に感謝の気持ちを表せる方法があれば、それはどんな方法でも良いのです。例えば助けてもらった後は「お礼に伺う」ことや「電話でお礼の言葉を伝える」ことも気持ちを表す方法です。「お礼参り」とは、お世話になった後に訪問することの意味ですから、「お願いできる」関係と「お礼参り」の関係を大事にしたいものです。

日曜日に懇談する時間をいただいたNさんに深く感謝しています。