活動報告・レポート
2022年6月24日(金)
進出の基本
理事会

理事を務めさせてもらっている社会福祉法人の理事会に出席しました。本年度の活動報告と二か月の決算の報告を受けました。単月黒字で経営できていますが、それ以上に心を込めた利用者サービスを提供していることに信頼感が増しています。

また法人として保育園の経営にも参入してから3年が経過しました。令和4年3月に初めての卒園生を送り出しています。法人として初めての卒園式は理事長、園長を始め全員が感動する式だったと報告を受けました。一期生の子ども達は下の園児の面倒をみてくれたことや可愛がってくれたことから報告者の理事からは「卒園するのはとても寂しかった」と話してくれました。

ただ卒園児は近くの小学校に通学することになり、今でも学校の帰り道に保育園に立ち寄って先生や子ども達に挨拶をしてくれているそうです。心やさしくて礼儀正しい子ども達を育ててくれている保育園の先生方に感謝しています。

現状報告の他、理事会に提案された議案はすべて承認されて、7月以降の活動に向かうことになります。

進出の基本

県外の事業者の方が来県してくれました。約3時間、進出条件などの懇談をした中で次のような意見を聞かせてもらいました。

「私達はその人の温度とやさしさを見ています。その人から温度を感じなければ進出を検討するに至りませんし、やさしさは絶対条件です。温度を感じるのは熱意や歓迎の空気、その人からにじみ出るものです。温度を感じることが進出するための条件だと言いましたが、温度を感じなければ進出はしません。またやさしさは現代の事業家にとって必要なことです。利益、数字は大事なことですが、それと同じようにやさしさを持っている人、やさしさを感じる県が進出対象となります。結局は人、県民性に尽きるのです」と話してくれました。

「和歌山県の印象は如何ですか」と尋ねたところ、次のような回答がありました。

「和歌山県は豊かな自然と観光地があり魅力的な県です。進出するための条件が整っていると考えています。人柄も良いと思いますが、これから和歌山県の方々に会っていくので、理解を高めたいと考えています。ビジネスで訪れている和歌山市以外は知らないので、白浜、熊野本宮大社、那智の滝などを訪れて和歌山県を感じたいと思います。情報だけでも和歌山県は魅力的な県だと思っていますから、現地を訪れて和歌山県を感じたいと思います」と答えてくれました。

但し「和歌山県の人は純粋ですが、何故か人の悪口をいう傾向にあると思います。ただこれまでの私のビジネス経験からすると怒って得をすることはありません。人と争うことがビジネスだと思っている人が多いと思いますが、ビジネスは人と争わないことがビジネスの基本です。争うことで邪魔をされることはありますが、得をすることはありません。争う原因の一つに悪口と陰口があります。これは最低なのですが、和歌山県の人の中には気づいていない人が多いように感じています。悪口を言う人は信用されませんしビジネスパ―トナーにはなりません。私達は信頼関係をベースにして仕事をしています」と話してくれました。

そして「私達の仕事の基本は国を豊かにすること、お世話になる県を豊かにすることです。それを目的にして事業を行う場所を考えています。それに対して壁になるのが個人の利益です。特定の人だけが利益を得られるモデルは、結局うまく進みません。全体が利益を得る、そのことは全体が豊かになるために必要なことなのです。それを前提にしないビジネスモデルは私達にはありません。和歌山県は十分魅力的な県ですが、多くの人に会って県民性を感じたいと思います」とビジネスのあり方を説明してくれました。

和歌山県への進出を心から歓迎しています。

懇親会

夕方からはかつての同僚と懇親会を行いました。10人の懇親会で「言わなくても理解できるメンバー」が集まりました。「あの頃は充実していた」と言うのは年を取った証拠になりますが、実際にそう感じたのです。そこで「片桐さんの今後を心配していますし、期待しています」と話してくれました。

「私達は今のままでよいとは思っていませんから、次のステージを期待しているのです。そのための応援をしています」と励ましの言葉を伝えてくれました。温度を感じる言葉には触発されますし、進む方向を示してくれています。みんなの思いが詰まった言葉を受け取りました。今日よりも明日。そんな日々を築きたいと考えています。