活動報告・レポート
2022年6月20日(月)
県議会定例会
県議会定例会
県議会定例会

県議会定例会が開催されました。本日は本会議、総務委員会、議会運営委員会、県議会議員互助会、そして農林水産振興議員連盟「鳥獣害対策部会」に出席しました。本会議では人事案件の提案があり、明日の本会議で採決する予定です。

総務委員会では議案採決を行いました。提案された議案はすべて賛成全員となり、明日の本会議で採決されることになります。

また「鳥獣害対策部会」は、県内の鳥獣害対策の調査、研究を行うため発足したものです。和歌山県の鳥獣被害はイノシシ、シカ、サルによるもので個体数を把握して農作物への被害を防ぐことを目指しています。

それぞれの推定生息数は次の通りです。イノシシは令和2年度で約48千頭、シカは約6千頭、サルは約6千頭と県として推定しています。また令和2年度の農作物の被害額は、約2億9,008万円になっています。

政策・制度要求の提言にあたっての意見交換会

「政策・制度要求の提言にあたっての意見交換会」に出席しました。令和5年度の県政に対する提言を議論しました。事前に「2023年度政策・制度要求と提言」の提言書を提出していたので、提言書に基づいて提言の詳細を詰めていきました。

僕からの政策提言は次の通りです。

1.和歌山県にとって脅威である自然災害への備えとしてインフラの整備、老朽化対策について提言しています。上下水道管や電力設備と通信設備そしてガス設備などは災害に強いものにすべきです。現在、全てのインフラ企業は自由化されているので設備維持、補修費が削減されています。そのため設備の更新時期を遅らせています。大災害に弱いインフラになっていることも考えられます。
また将来に備えてインフラ設備の更新をすべきですが、例えば電線や通信線などを地中化する費用は莫大なので企業が担えるレベルではありません。電線や通信線の地中化や設備増強のためには国の予算化が必要なので、県に意見して欲しい項目です。

2.県行政、市町の情報のデジタル化が進められていますが、県のDXは大手企業と比較すると先進的な施策とは思えません。データの安全管理のためにはクラウド化を図る必要があり、そのためには県内企業が使えるデータセンターを誘致することが求められています。
県が主導してデータセンターの誘致を行い、県内企業に使ってもらえる情報の安全確保のための環境を整えることも提言します。

3.スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが学校に入ってくれていますが、人数が少ないことで負担は大きい状態が続いています。
前年度も提言していますが、依然として改善されていない状況なので、今回も強く提言を求めます。一人のスクールカウンセラーが数校を巡回しているなど負担感が色濃くあります。このような人員不足、加えて給与が安いことなどスクールカウンセラーの処遇改善が必要です。個人としてカウンセラーの仕事をする方が所得は良いので、この状態が続くと引き受けてくれる人がさらに少なくなります。
学校のいじめや不登校などの問題の解決は時間を要しますが、その最前線にいるスクールカウンセラーの増員と処遇改善が必要なので提言します。

以上、僕からは大きく3点の政策提言を行いました。

今回議論した「2023年度政策・制度要求と提言」は本日の意見を基に追加、修正し、県知事あてに提言することにしています。

その他
  • 県への投資を呼び込むための会議を行いました。令和5年度に向けて和歌山県の政策論議を交わしていますが、将来に明るい展望の見えるような柱になる政策がありません。公共事業に加えて民間投資を呼び込むことが大事なので、投資をしてもらえる環境を整えたいと考えています。例えば大量の電源の確保、「RE100」の工業団地の整備、工業用水など企業が求めるインフラ整備などを行うことが投資を受け入れる環境となります。