活動報告・レポート
2022年6月9日(木)
旅行業界と全国大会
旅行業界と全国大会

旅行業界の方と懇談しました。旅行業界は回復傾向に向かうと言われていますが、現状は「お客さんが戻って来ていません。国や県の旅行キャンペーンがあるときぐらいです」ということです。

国レベルのキャンペーン再開を期待していますが、実際は「県民割の全国への拡大」になりそうなので、「府県をまたぐと県によってやり方や事務手続きが異なるので対応が大変なのです。また府県によってはデジタル化が進んでいるところと、進んでいないところがあり、中にはデジタル化していると言っても申請書をプリントして紙で提出するところもあります。本当のデジタル化になっていないので事務手続きが大変なのです」ということです。

実態としてデジタル化は民間の方が進んでいると感じています。出力する稟議は減少していますし、決裁も報告もデジタル化されているところも珍しくありません。かつての職場のように机のうえが「書類で山積み」の光景は消えています。

社会が感染症と共生していく方向に向かうにつれて旅行需要は増えていくと思いますが、新たな問題が円安とエネルギーコストの高騰です。その影響を受けて飛行機運賃などが高くなっているので旅行商品価格も高くなりそうなのです。旅行の機運を促すために「キャンペーンに期待している」けれど、時間外の仕事量が増えることで必要な経費も増えていきます。内部留保のある旅行会社は耐えられますが、小さな会社を運営する環境は厳しさを増すばかりです。

「私の会社はまだ給料が維持されているので会社に感謝していますが、旅行会社によっては事業継続を断念するところも出ています。同業者が減ることは和歌山市の市場が縮小していくことを表していますから、決して良くないことです。和歌山県の観光推進のための施策に期待しています」と話してくれました。

海外旅行、海外からのお客さんの受け入れなどは大手旅行会社が取り扱っている部分が多いので、なかなか和歌山県にまで仕事の依頼が来ないようです。やはり旅行誘客キャンペーンや地元の大型イベントなどが必要だと思います。

小さなことかも知れませんが、令和6年に龍馬会の全国大会が和歌山県で開催されることが決定しています。これは「紀州 宗光龍馬会」の事務局長が、近畿・北陸ブロックを始めとする各地の龍馬会に働きかけてくれた結果です。龍馬会として発足してからの期間が短い「紀州 宗光龍馬会」が全国大会の主催県になることは「極めて難しい」ことなのですが、熱意と行動のお陰で実現できたものだと認識しています。これも和歌山県と観光業界に大きく貢献する取り組みだと思います。

これは一年に一度開催される全国大会ですから、和歌山県の龍馬ファンだけでなく官民とも和歌山県を挙げて歓迎して欲しいと思っています。

旅行業界の方と懇談することで、和歌山県で全国大会を開催する意味がさらに深化しました。

一般質問に関する協議
一般質問に関する協議

一般質問に関する協議を行いました。今日現在、今回は新産業と学校法人南陵学園の問題について質疑を交わす予定です。和歌山県は大型の投資を呼びこむ事業が必要で、何としても誘致の実現を目指しています。ただ企業誘致は地元の推進姿勢、歓迎姿勢が最重要であり、歓迎されないところに企業は来てくれませんし投資も生まれません。新産業の誘致に関して和歌山県の姿勢を質す予定です。この県の答弁次第で誘致の結果は変わると認識して原稿を作成しています。