活動報告・レポート
2022年6月1日(水)
わかきん体操
わかきん体操
わかきん体操

「わかきん体操」を提唱しているのが「わかきん先生」こと寺田尊紀さんです。和歌山市内で話題になっていることや、寺田さんのお母さんの話を聞いたことから「会ってみたい」と思っていたところ、先週「寺田さんを片桐さんに紹介したい」と電話をいただきました。このご縁の巡りに驚き「紹介してください」と依頼して、今日の時間設定となりました。

「わかきん先生」は毎週、水曜日に和歌山市役所前で「わかきん体操」を行っているのです。元和歌山市役所消防局員ですが、「和歌山県のみんなを健康にしたい」と志を持って退職し「わかきん先生」として活動を始めています。

わかきん体操

和歌山県は健康寿命が短くて、それは全国最低レベルです。健康で元気な高齢時代を過ごすためには運動不足の解消が必要で、そのためには日常無理なく続けられる体操は効果的です。そこで「わかきん先生」は高齢者、小学生、地域からの要望などによってオリジナル体操を考案し、小学校や高齢者施設、地域などに提供しています。小学校や地域などで簡単に取り組める体操を考案し、それを続けることによって健康の維持と増進を目指そうとしています。

今回「高齢者の運転特性を考慮した体操の必要性」についての提案がありました。高齢になると反射神経や判断能力などの行動体力が衰えてくるので、作業能力や運動能力が低下するため運転に支障が生じるのは当然の帰結であり、「高齢者に体操をしてもらうことで行動体力の衰えのスピードを減速させる」ため、運転者のための体操を考案して実践することの提案をいただきました。

わかきん体操

運転者が行動体力を維持することは運転の安全と安心につながりますし、自らの健康寿命の延伸にも資することになります。和歌山県は高齢社会であり、かつ車の運転が日常生活や仕事に欠かせない県ですから、行動体力を維持するための行動が必要です。そのひとつが「わかきん体操」なのです。

高齢の運転者の講習のとき、運転者向けに考案した「わかきん体操」の講習や動画を視聴してもらうことによって行動体力の維持につなげることも考えたいと提言をいただきました。「わかきん先生」は和歌山県の健康寿命の延伸とコミュニケーションのとれる地域社会を目指して、この活動を開始しています。

「わかきん先生」は地域に元気を与えてくれる存在だと思いますので、県民の皆さんの健康づくりと地域社会を元気にする活動を応援していきます。まずは高齢者の運転を「わかきん体操」で支援することを目指します。

1H教室
1H教室

向陽高校PTA会長との懇談のため向陽高校を訪れました。本来であれば同窓会館を使用して会議を行うのですが、教育実習生が母校に来ているため同窓会館を控室にしていました。そこで同窓会担当の先生から「別の場所を用意しますから」と案内があり、教室の鍵を受け取りました。「どこだろう」と思いながら学校内を歩いて辿り着いたのが、グラウンドに最も近い3棟の「合併1」教室でした。

鍵を開けて教室に入ったところ、何故か「懐かしい」感じがしたのです。ふと、教室の隅にあるゴミ箱を見たところ「1H」と書かれていました。「ここは1年H組の教室だったんだ」と思いました。懐かしいはずです。僕が1年生のときのクラスが1年H組だったからです。

1H教室

この教室に入るのは1年生のとき以来ですから、実に45年ぶりのことになります。教室を眺めてみると「思ったよりも狭い」感じがしたのは、実社会に出て経験を重ねて成長しているからでしょうか。教壇のスペースは狭くて生徒の机も小さくて驚きました。「16歳のときはこの教室で授業を受けていたんだ」と不思議な感覚になりました。15歳から16歳のときまでいた教室に戻ってきたことは、45年前にタイムスリップしたように感じるのに十分でした。

隣から聴こえてくる吹奏楽部の演奏の音、グラウンドから聴こえてくる部活の音、体育館でクラブの練習をしている風景は、当時も今も変わっていませんでした。在校生は同じ学校生活を過ごしているのです。この空気の中で生徒は学び、先生や同級生とコミュニケーションを重ねて成長していくのです。大人の入る余地のない青い世界が存在しています。

1H教室

この何気ない日常の風景は変わることなく繰り返されています。どれだけ多くの生徒がここから旅立っていったのか分かりませんが、ここには成長前の「原風景がある」と感じました。先生や両親に見守られて、成長するための応援をしてもらって、人として完成しないまま3年間で旅立って行く。しかし人として完成する前の基礎がここで形成されているのです。

「できることなら在校生にこれまでの経験を伝えたい」と思うのは年齢を重ねたからでしょうか。卒業生だからでしょうか。それとも人として当たり前のことだからでしょうか。

そこで媒体を作成して各界で活躍している卒業生を取り上げるなどのアイデアを出し合い協議しました。媒体を作成して取り上げる項目を整理しました。

1.活躍している卒業生を紹介する。先輩たちの活躍シーンを紹介することで目指すべき将来、職業、進路の参考になると思います。

2.時事問題を先輩が解説するコーナー。各界専門家の視点から時事問題を捉える視点を紹介することで、時事問題を考える見方を養ってもらいます。

3.スポーツ界や芸能界など会うことのできない卒業生や和歌山県にゆかりのある人を紹介する。輝いている人の話は高校生にとって興味深いものになると考えています。

以上の項目を中心に卒業生の紹介をすることを検討しています。検討案を基に教頭先生に「生徒会の三役と懇談の機会を設けてください」と依頼しました。夏休み前後を目途に生徒会との懇談会を設定してもらえることを願っています。人生の先輩として、卒業生として伝えたいことを発信したいと考えています。