活動報告・レポート
2022年5月27日(金)
民間投資
民間投資

住宅会社の方と懇談したところ「今、困っていることは建築資材が入手困難なことと、仮に注文できたとしても納期が遅れることです。在庫は持ちたくありませんが、お客さんの要求にこたえるためには在庫を持つ必要があります。だから商品があれば確保するようにと指示しています」と現状を説明してくれました。

住宅の注文があっても、材料や電化機器などの納期遅れで対応できないケースが発生しているようです。また建築費の値上がりも2割から3割と言われているように、住宅建設価格が上がっています。

また問題は「マンションや住宅価格が上がっていますが、給与が上がっていない現状があることです。企業は内部留保を取り崩して売り上げが落ちている分を給与などに充当しています。本当は給与を上げたいのですが、売り上げが落ちていること、それ以上に資材の値上がりで利益が薄くなっている中、これ以上給与に原資を配分すると会社がもたなくなっていきます。日本の全ての企業が賃上げをすれば私の会社も上げられますが、数社だけ賃上げをすれば競争力が落ちますから、経営が厳しいコロナ禍にあって更に経営が厳しくなっていきます。単独で給与は上げられないのです」と現状を説明してくれました。

経済対策は国策であり県政で対応できないので回答ができませんが、県政でできる取り組みは、投資を生み出すこと、投資してくれる先を引っ張って来ることです。金融政策ができない地方行政にあって、できることは投資企業を探すこと、受け入れることです。公共投資以外に、投資を受け入れることで地域経済を循環させることだけが地方での経済対策となります。

ですから和歌山県として考えられる施策は洋上風力発電、水素製造、データセンターの設置などです。これ以外の大型投資を生み出す施策は、今のところ考えにくいのが和歌山県の現状です。

もうすぐ令和4年6月県議会定例会が開会します。令和4年4月臨時会で「和歌山IR」を断念する結果になったことから、今回はこれに代わる経済対策が議論されると思います。僕はこれらの施策を取り上げたいと考えています。

プロの仕事

どの分野でもプロと呼ばれる人がいます。例えば弁護士であれば「依頼者と会って話をした瞬間に本当のことを言っているか、嘘を混ぜているか、話を盛っているかは分かります。長年弁護士をしているのでそれぐらいは見抜きますよ」と話してくれました。

嘘をつく人の特徴は、自分を正当化して全てを関わった人の責任にすること、同じことを繰り返して訴える人、話を大袈裟に言う人などです。「ほとんどの場合、最初に感じたことが正しかったと思っています」と伝えてくれたのです。

弁護士にも事実を話さない人が困るのは「法的手続きに入ったとき、嘘をつかれていると相手の弁護士の言い分に抗弁できないのです」ということです。依頼者が弁護士に本当のことを伝えていなければ、勝てる訴訟でも優位に進められないことになるのです。

人は自分に非があることは言いません。弁護士に話す内容は「私はきちんとしていたから悪くない。悪いのはあの人です」の主張です。人の責任に持っていこうとする人の本性は見抜かれていますから、優秀な弁護士は、真実は違うところにあることを見抜いているのです。

見抜かれていないと思って弁護士に話を伝えている相談者ですが、会った瞬間に嘘や誇張は見抜かれているのです。プロの仕事は相手の本質を見抜くことですから、プロにかかれば結論を導くのは簡単なものです。

その他
  • 職場の先輩のご苦労さま会を行いました。ひとつのことに専念してきた人の功績は素晴らしいと思いますし、その仕事は誰でもできることではないことは理解しています。今後、まだまだ活躍してくれると思っているので、引き続いてのご指導をお願いしました。
  • 二人の経営者と会議を行いました。よく波長が合う、合わないの話を聞きますが、波長が合う人との出会いは生涯に影響を与える財産です。そんな出会いの機会を設定することができました。今後につながるご縁を嬉しく思っています。和歌山県の元気につながることを期待しています。