活動報告・レポート
2022年5月25日(水)
洋上風力発電
洋上風力発電
洋上風力発電 洋上風力発電

洋上風力発電について協議を行いました。資源価格の高騰、電力不足、エネルギー価格の高騰、円安、エネルギー自給率の問題、インフレ傾向、そしてロシアによるウクライナ侵攻を鑑みた有事への備えなど、社会情勢の変化に対応する状況にあることは間違いなくまさに「待ったなし」です。そこに地球温暖化対策と温室効果ガス排出ゼロへの挑戦など極めてハードルの高い課題が課せられているのがわが国です。

一方、和歌山県も同じ課題に直面しているうえ、さらに厳しい現実があります。これまで県が推進してきた「和歌山IR」の断念やエネオス和歌山製油所の精油機能停止による将来の経済への影響があります。

既に記載している数字ですが、和歌山県の計算によるエネオス和歌山製油所の精油機能停止により製造品出荷額4,000億円がなくなると仮定した場合の影響は次の通りです。

・間接的影響を含めた和歌山県全体で4,240億円の影響があります。

・県全体の付加価値額は760億円の減少で、約3兆5千億円ある県内総生産を2パーセント押し下げる効果があります。

・県全体で2,100人の雇用喪失となります。

さて新産業の導入および経済振興策として何を県の政策の柱に据えるかを考える必要があります。失われる数字を上回る生み出される数字が、令和5年度和歌山県の政策に必要です。

失われる数字はエネオス和歌山製油所の精油機能停止による製造品出荷額4,000億円「和歌山IR」への投資額4,700億円の合計8,700億円です。和歌山県の一般会計予算を超える数字であることに驚きます。これを穴埋めすることは困難ですが、投資の数字をつくり上げることを県政がやるべきです。

そこで洋上風力発電の導入があります。和歌山県が導入すべき理由は次の通りです。

1.地球温暖化対策としての大型の再生可能エネルギーとなります。

2.大災害に備えて和歌山県は大型電源を持つ必要があります。海南発電所が廃止されたことで210万kWの電源が消えています。和歌山県は電力移出県でしたが、現在は電力移入県になっています。産業と県民生活に必要な大型電源を持っていない県という不安定な位置にあります。

3.事業者の洋上風力発電所計画によって変わりますが、大型のものであれば投資額は約3,000億円になります。海域の利用範囲が限定されるので仮定の話として記しますが、利用できる海域に複数の事業者が導入をすれば、規模にもよりますが約6,000億円の投資額となります。

4.直接的には建設工事、メンテナンス、観光などの分野で地元雇用が増えます。間接的にはホテルや飲食、第一次産業にも好影響を与えます。

5.和歌山県は適地性のある海域があるなど、地理的な条件が整っている関西唯一の県です。

6.洋上風力発電導入のためのゾーニングマップが完成していること。予算も3年間という時間もかけています。

国レベルで推進すべき代表的な理由は次の通りです。

1.2050年、ゼロカーボンは日本が世界に向けて約束したものです。

2.化石燃料を燃焼させる発電所は新設できないことや、将来的には使えなくなる恐れがあります。

3.エネルギー構成を変えないと、将来もわが国のエネルギー価格は化石燃料の価格に左右されることになります。

4.電気自動車の普及によって益々電力需要は増大していきます。必要な電源を安定して安価に供給することが命題となりますが、その一丁目一番地が洋上風力発電です。

5.イギリスのようにエネルギー供給のために四方が海の利点を生かして海洋の利用をすべきですが、わが国は利用が進んでいないこと。使える資源が活用されていないのです。

ところで和歌山県は本ゾーニングの見直しについて、次のように定義しています。

ゾーニングは、現在収集可能な情報をもとに整理したものであるため、社会情勢の変化や情報の変更により、必要に応じて更新するものとする。更新に際しては、国並びに和歌山県の温暖化対策に係る方針や風力発電に関する導入見通しを踏まえるものとする。

世界情勢が変化しているので見直すべき時期であると考えているので、次の議会で県の考えを質します。

KAKKIN WAKAYAMA総会
KAKKIN WAKAYAMA総会

令和4年度「KAKKIN WAKAYAMA総会」に出席しました。核兵器廃絶を目的として設立された団体で、これまで意見交換会や研修会などを行ってきました。コロナ禍の影響で活動の中止や延期を余儀なくされていますが、令和4年度はコロナ禍以前の活動ができることを目指して活動計画を策定しています。

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父親の妹、僕にとっての叔母さんが亡くなりました。のどに食べ物が詰まるという誤飲があったようです。苦しまないで最期を迎えられたことが悲しみを和らげる救いになりました。親の世代の方々がお亡くなりになり、子どもの世代に変わっていることを実感しました。これまでの全てに感謝しています。ありがとうございます。