活動報告・レポート
2022年5月22日(日)
祝賀会
稽古

ある柔道選手が夜間に寮の部屋で稽古をしていたそうです。先輩が「こんな時間に何をしているのか。こんな時間にうるさくされると寝られないから迷惑だ」と尋ねたところ「団体戦で先輩に迷惑をかけたらいけないので明後日の試合に向けて稽古をしています」という返事があったそうです。

先輩は「言っておくぞ。試合は明後日なのに今頃、稽古をして強くなれると思っているのか。稽古は半年後、1年後を目指してするものなので、今更稽古をしても意味はない。むしろ寝られないので迷惑をかけているぞ」とアドバイスを与えたそうです。

半年後、1年後のために稽古をする。これはどんなことにも通用する言葉だと思います。明日や明後日のことでジタバタしても結果は変わりません。半年後に実現させるために準備や協議をすることが大事なことです。今日、明日の稽古は半年後、1年後に意味があるものになります。明日や明後日に向けての意味はありません。この柔道家の言葉は学びになりました。

祝賀会
祝賀会

都市計画道路西脇山口線の全線完成を祝う会が開催されたので出席してきました。この都市計画道路は、和歌山市磯の浦から里までの約17kmの道路です。事業年度は昭和47年度から令和3年度までの実に50年間を要した事業で、総事業費は約500億円となっています。

この道路が完成したことで、既にこの周辺道路の渋滞緩和につながり、生活道路や物流面で効果を発揮しています。

50年間要した事業が竣工した直後ですが、この先は京奈和道路と第二阪和国道をつなぐ連絡道路の完成を目指したいところです。この連絡道路ができると、この道路の利便性はさらに高まり、観光道路としての機能も発揮されることになります。

そしてさらにその先には紀淡海峡道路へとつながっていくことになり、道路が運んでくれる交流や情報、観光や経済効果といった夢が広がります。この夢の続きは四国新幹線で徳島県と和歌山県を結び、和歌山市を通って関西空港から堺市、新大阪へとつながることになります。これこそ和歌山県が夢に描いている紀淡海峡ルートとなります。徳島県と和歌山県はかつての南海道であり、四国と紀伊半島間で人や物流や文化を運ぶ海路として栄えていました。

祝賀会

さて幹線道路が完成すると周辺地域の利便性が高まる他、土地の利用価値もあがります。商業施設の進出も期待できますし、道路ができると人の交流にもつながるので、文化や情報も流れることになります。文化は人から人へですし、情報は人と人が会うことで価値を高め新しい情報を得られることになります。

都市計画決定が昭和40年1月だったと聞きましたから、そこを起点にした場合は計画から57年が経過して完成したことになります。実に多くの人が関わり、実現を目指した行動があるのです。結果をお祝いできる人は当初から関わった方々の功績を忘れずに称えたいと思います。

祝賀会

どんな結果も誰かが企画して行動したことで実現したものです。西脇山口線も多くの人が関わって完成した都市計画道路なので、関係者の皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。着工してから50年後の私達が完成したこの道路の恩恵を享受させてもらっています。ありがとうございます。