活動報告・レポート
2022年5月16日(月)
和歌山県を語る
和歌山県を語る
和歌山県を語る

先週始めに相談の依頼を受けていたので、先方の事務所を訪問して懇談しました。執務室に入ったところレイアウト変更をして雰囲気が変わっていました。「雰囲気が変わって良くなりましたね」と話を切り出すと、「事務所のみんなの意見をもとにカフェ風に変更しました。話しやすくなりました」と答えてくれました。

最初に気づいたことはテーブルに飾られたお花でした。全てのテーブルに生花が飾られていたので「これだけのお花を用意した人は凄い」と思ったのです。お茶の席ではお客さんをお迎えするため茶室に茶花を飾ります。「あなたが来てくれるので心からお迎えしています」の気持ちを伝えるためです。

茶花を見た客人は主人と言葉を交わさなくても「私のために朝からお花を摘んでくれたのですね。ありがとう」と気持ちを察することになります。フロアの机に飾られた生花にはそんな意味が込められていると感じました。言葉にしなくても「あなたをお迎えする」気持ちが伝わってきます。

そしてフロアには、精神が癒されるような音楽が映像と共に流れていました。このことに関しても「お客さんにリラックスしてもらえると思います」と話してくれました。会話をするために環境はとても大事で「場所に要する費用」と相通じる感じがしました。

こんな環境に迎えてもらって「和歌山県の活性化」について懇談しました。

前提は和歌山県の人口統計が約90万人になっていることです。このまま減少すれば、和歌山県間の人口は令和4年度末には90万人を切ることになります。100万人を超えていた和歌山県が89万人台に減少するインパクトは強烈です。和歌山県が衰えていく県であるとの印象を与えますし、県外資本が投資することに躊躇する環境になってしまいます。

日本全体が人口減少していますが、90万人台から80万人台に減少することの印象は決して良くありません。

「和歌山県は人口が減少しているけれど、将来は大丈夫だ」と思う人は残念ながらいないと思います。「将来は大丈夫だ」と思うには次世代企業の進出、大型投資などの大型案件が必須です。それがなくて「将来は大丈夫」「和歌山県の将来は明るい」とはなりません。

多くの人が「和歌山県は自然が豊かで住みやすいところ」「和歌山県は食べ物がおいしい」「和歌山県には潜在能力がある」とは言ってくれていますが、「和歌山県の将来性に懸ける」「和歌山県に投資したい」と言ってくれる人はほとんどいません。それが現実の和歌山県の実力であり、人口減少の原因でもあります。次世代型の企業進出や大型の投資案件がないことが、和歌山県の人口を減少に向かわせているのです。

新しい産業を誘致することや働く場所を増やすことが、今の和歌山県が最も必要としていることです。若い人や子どもを持つ親と懇談したときに必ず聞く言葉です。「和歌山県には働く場所がない」これが人口減少と活力を失わせている原因なのです。

若い人が話している言葉を紹介してくれました。「大人になっても和歌山県で住みたいけれど、和歌山県で働きたいけれど、働ける場所がありません。どうか働ける場所を作ってください」という言葉です。

この「働ける場所」とは「誇りを持って働けるところ」であり「県外に進学しても和歌山県に帰ってきたいと思える会社」を意味しているのです。学生が働きたいと思える会社、和歌山県に戻って来てもらえる環境を創り出すことが県政の役割です。

県政に携わる限り全ての人の意見を聞くべきですが、将来の和歌山県を支えてくれる人達の意見をもっと聞いて県政に反映させるべきです。

「誇りを持って働ける会社」「給料の高い会社」「社会で評価されている会社」「将来性のある会社」「大手IT企業」などの希望が若い人にはあります。そんな夢を叶えてあげられる県政でありたいと考えています。

その他
  • 先週、和歌山市内の経営者から「和歌山IRが終わったことについて知りたい」と依頼があったので本日、訪ねて説明しました。
  • 令和2年度に行った固定資産税の延長措置期間が終わったので、令和4年度に支払う必要があります。感染症の影響が継続していることから売り上げや利益が増えていないので、2年分の支払い時期について相談しました。
  • 先週末に和歌山市内の都市開発申請に関する要望を受けたので、市の所管と協議を行いました。
  • 関係者と企業誘致に関する協議を行いました。全国の府県との競合がありますが、和歌山県の利点を生かしたいと考えています。