活動報告・レポート
2022年5月11日(水)
龍馬world in旭川
電力総連議員会議
電力総連議員会議

電力総連議員会議に出席したこと。拓殖大学大学院地方政治行政研究科の濱口和久特任教授の講演「地方自治体の危機管理と防災体制」の話を聞かせてもらい、平時からの備えの重要性を再認識できました。主な内容を記します。

令和の時代は災害が日常化している時代であり、平時から災害を意識して備えが必要であること。平時から緊急時に緊急対策本部などの体制をスムーズに整えることが求められています。そのためにはトップの初動の判断と指示が必要であること。危機管理監の立場は副知事や副市長クラスに引き上げる必要があること。部長ポストと横並びでは指示が通らないことが理由。行政組織は数年で幹部が交代するので専門家が不在の状態が続いていること。縦割りの組織であること。令和の時代はこれらの課題を解消していく時代でもあります。

防災力の強化のためには、防災、減災、知災、備災を意識することが大切なことです。

この中で知災とは、その地域で起きた災害の歴史を知っておくことで、備災とは平時から当該地域で必要な対応を備えておくことです。

そして防災力は人間力次第だということです。社会、組織には3つの人材があります。

1.組織が必要とする人材。

2.ただいるだけの人材。

3.周囲に迷惑を及ぼす困った存在。不平、不満を言う人です。例えば避難所で運営者に対して長時間文句を言い続ける人がいます。これは社会にとって迷惑以外の何者でもないのです。せめて3の人物にはなりたくないものです。

龍馬world in旭川
龍馬world in旭川

「龍馬world in旭川」の案内が届きました。旭川での大会のテーマは「龍馬の夢、未来へつなぐ」です。「龍馬は大政奉還を終えた後、ロシアの南下に備えて北海道に渡ることを考えていた」のではという話を聞いたことがあります。そんなこともあり旭川での全国大会開催につなげたと思います。

令和4年の第34回大会は旭川で開催、令和5年の第35回大会は高知県での開催。そして令和6年は和歌山県で開催されることが決定しています。全国龍馬社中の全国大会が、故郷、和歌山県で開催されると思うだけでワクワクしてきます。この和歌山大会の主催は「紀州宗光龍馬会」ですが、発足間もない同会が主催することができるのは画期的だと思っています。まさに龍馬が目指した「前例にとらわれないこと」「新しいことに挑戦」に相応しい龍馬会での決定だと感謝しています。

僕は高知県で開催された「全国龍馬社中総会」に参加したことがありますが、参加者同士が語り合う熱気は凄まじいものがありました。地元高知県は当然のこと、全国の龍馬ファンの熱気に圧倒されたことを覚えています。この総会に和歌山県代表として挨拶をさせてもらいましたが、挨拶の最後に「和歌山県で龍馬会が発足したのは最近ですが、数年後には全国の皆さんをお迎えしたいと思っています。是非ともよろしくお願いします」と付け加えたことを覚えています。

その後、「紀州宗光龍馬会」臼井会長の尽力のお陰で、今年の総会において令和6年度の開催地が和歌山県に決定されました。設立が平成30年12月8日と後発にも関わらず、全国大会の誘致に成功したことの功績を称えたいと思います。

過去の実績では、全国大会開催県には県知事、開催地の市長は必ず出席し挨拶をしてくれています。主催県と市はそれほどの歓迎と受け入れをしてくれているのです。和歌山県は神武東征以降の長い歴史を持っています。龍馬の活躍した時代は徳川御三家として龍馬との関りがありました。それが「いろは丸事件」で紀州にとっては苦い歴史ですが、今となっては、それも龍馬と紀州を語れる物語があるという史実に感謝したくなる出来事です。

関係性がなければ物語にはなりませんし、和歌山県で「龍馬world」を開催する動機付けが薄くなります。もちろん海援隊で龍馬の弟分であった宗光との師弟関係がありますから、この絆が今日の「紀州宗光龍馬会」発足へとつながっているので大儀はあるのですが、物語はエピソードがある方が内容は高まります。

もうひとつ付け加えるなら、高知県で開催された龍馬会総会で「やっと紀州から土佐に来てくれましたか」と質問があったので、「いろは丸事件から年月が経ちましたが、紀州と土佐との間の事件は紀州に龍馬会が発足したことで水に流しましょう。同じ龍馬会を持つ県ですから敵も味方もありません」と応えました。高知県とは「そうですね。和解です」と笑いながら握手を交わしました。ここに現代の歴史が誕生したと密かに思っています。

令和6年は和歌山県に、高知県そして全国の龍馬会から人が集まってきます。和歌山県を挙げてお迎えしたいと思います。そのとき県知事、市長が大会に出席してくれること、歓迎の挨拶をしてくれることがお迎えする側としての礼儀だと考えています。

歴史の最先端にある現代の地方自治体の責任者が、来県してくれる側と歓迎する側との信頼関係を築き、新しい歴史の起点となるような心のこもったお迎えをしてくれることを望んでいます。

今年の旭川市においても、来年の高知県においても主催県と市は、龍馬会のメンバーを首長がお迎えしてくれる予定になっています。「龍馬会の全国大会が和歌山県にやってくる」このことがどれだけ凄いことなのかを理解してもらって、県を挙げて歓迎することを目指していきます。