竈山神社で開催された「雄誥祭」に参加しました。5月8日は彦五瀬命の命日であり、毎年、竈山神社にとって最も大事な行事として「雄誥祭」が執り行われています。
彦五瀬命は神武天皇の長兄であり、浪花の孔舎衛坂で長髄彦と戦っているときに毒矢に当たりました。一行はその後、紀国へと進路を取りますが、彦五瀬命は紀国の男之水門に着いたあたりで毒矢による傷が悪化、「賊に傷つけられて死ぬとは」と雄叫びをした後、紀国の竈山で亡くなり、この地に墓が築かれたのです。それが竈山神社であり、彦五瀬命の宮内庁直轄の公墓もここにあります。
竈山神社の最も大事な式典に今年も参加してきました。今回は久野潤先生も参加してくれるなどこの「雄誥祭」に重みを持たせてくれたように感じています。
宮司さんによると彦五瀬命が紀国に入った海で、鯛が毒を吸い取ってくれたと言います。毒を吸い取った鯛はその影響で体の色が黒くなり「血沼(チヌ)」と呼ばれるようになりました。チヌとは黒鯛のことですが、毒で体が黒くなったことから命名されたとの逸話があるようです。そのため「雄誥祭」は別名「血沼祭」とも呼ばれることもあるようです。
また宮司さんは「時代と共に、宮司の年齢と共に宮司は変わっていきますが、祀られている神様は変わることはありません。皆様方には、何時までも神様を大事にして欲しいと願いますし、多くの人にも伝えて欲しいと思います」と時代を超えての信仰の言葉がありました。
これはこの国を造ってくれた神武天皇、そして長兄である彦五瀬命は平和で豊かな国を目指して建国してくれたことに起因しています。食べ物が豊潤で満ちた国になることが、争いのない平和な国造りになると考えて東征した神武天皇の意思であり、この国を大事に思ってお祀りすることが世界の平和に通じるものだと思います。
国に誇りを持つ、先祖を敬う、人を大事にする。そんな日本人の心が世界に届くと平和に通じていくと思っていますし、国造りに尽くしてくれた先祖に感謝することがその一歩だと思います。
その印として、泉南市と阪南市には七塚と呼ばれる塚がありますが、この七塚は神武東征の途中で亡くなったご家来衆をお祀りしている塚なのです。神武天皇は一緒に東征した人達を家族のように大事にしていたことが分かる歴史です。これが日本人であり命を大切にする平和の基礎となる考え方だと思います。
「雄誥祭」に続いて公墓を見学し、その後、小野田寛郎さんの石碑の見学も行いました。宮司さん、久野先生とご一緒させていただき学びの時間となりました。「雄誥祭」でご一緒させていただいた皆さんに感謝しています。
和歌山文化協会茶道部主催の「大福茶会」に参加しました。大福茶会とは大きな茶器を使ってお点前をする茶会のことです。コロナ禍なので大福茶器でお茶を点てますが、お客さんには通常の茶器で一服してもらいました。
会場のアバローム紀の国には大勢のお客さんが来てくれて、人のふれあいやイベントに参加して交流したいと願う人達が大福茶会を楽しんでくれました。茶道部としてもお客さんが喜んでくれることが何よりも嬉しいことなので、達成感を味わうことができました。
有り難いことに、茶道部会長から「片桐さんが来てくれることが嬉しいことです」と話してくれました。この言葉で元気が湧き出てきます。
和歌山大学交響楽団「第47回プロムナードコンサート」を鑑賞してきました。これは大学の定期演奏会なのですが、団長から案内をいただき参加したものです。
令和4年4月、和歌山大学交響楽団団長は「フロリダ和歌山文化協会」のフロリダのWEBコンサートに参加してくれました。そのときフロリダから和歌山市にコンサートのプレゼントをしてくれたので、今度は「和歌山市からフロリダにコンサートのプレゼントをお返ししたい」との思いから「今年の定期演奏会をフロリダの皆さんに届けよう」ということになりました。
和歌山フロリダ会の代表メンバーが演奏会に参加して撮影と録音をしたので、編集して後日、フロリダ和歌山文化協会のメンバーにWEBコンサートとして届けたいと考えています。和歌山大学交響楽団の協力により、今回のコンサートが民間での文化交流の機会になることを嬉しく思っています。
尚、今回の演奏曲はドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調95「新世界より」の第二楽章と第四楽章でした。学生らしい仲間を信じて団結した演奏だったように感じています。
団員の皆さん、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。