「和歌山県の発展を考えてみんなが集まるので来て下さい」と依頼を受けていたので、会合場所にお邪魔して県議会報告会を行いました。15名の方々に呼び掛けて報告会の機会を作ってくれた方の、友人の事務所を会場としてお借りして開催したものです。
会場は自然に囲まれた中にある事務所で、しかも緑に突き出した形のテラス席での議会報告会となりました。皆さんから要望のあったテーマは「和歌山IRとは何だったのか」というものでした。臨時会で否決されたので事実上、和歌山県でのIR誘致は断念することになりました。参加された皆さんは「この結果を踏まえて改めて和歌山県の将来と発展の可能性を確かめたい」とう要望がありました。
改めて和歌山IRの効果を示すと、投資額が約4,700億円、直接雇用と周辺産業での雇用は約3万人となる計画でした。それに伴う経済効果と税収を見込んでいるので和歌山県の産業の柱となる計画でもありました。この計画が消えたことにより、和歌山県は将来の産業の柱となる企業誘致や産業の創造を考える必要に迫られています。和歌山県はハイテク時代にあって産業構造を変化させることが課題です。
ハイテク産業や再生可能エネルギーの創出、そして衛星ビジネスなど、これからの産業を導入することが成長戦略となります。しかしこれらの産業を誘致することは簡単なことではなく、国内外の企業などに誘致を行い和歌山県が新産業の適地性を秘めている地域であることを伝えなければなりません。
和歌山IRの利点の一つに事業者が応募してくれたことにあります。和歌山県から仕掛けなくても、和歌山県でIR事業を行いたいと考える事業者が参加してくれたので立候補する態勢を整えることができました。ところが今後は法整備が整った統合型リゾートではなく、他の府県、外国と競争して誘致を成功させなければならなくなっています。現在、大型の投資を呼び込むことの難しさを感じながら活動をしているところです。
参加してくれた皆さんからの主な意見です。
和歌山県は人が減り、子どもや孫が県外に進学した後は戻って来てくれません。戻って来てもらえる環境、つまり企業誘致をして欲しいと思います。
子どもは和歌山県で働きたいと言っていましたが、子どもが希望するIT系やAI系などの会社がありませんでした。本人の希望で東京の会社に就職しているのですが、もう和歌山県に帰って来てくれることはないと思います。こんなご家庭は多いのではないでしょうか。県政の課題として認識しておいてください。
和歌山県の自然は価値があることは理解していますが、それだけでは若い人が地元に残ってくれません。どうしてもハイテク系の仕事をやりたいと思っているのです。若い人は挑戦すべきですから当然のことなので、和歌山県で若い人達が挑戦できる県であって欲しいと思います。現状では無理だと思います。
和歌山IRに期待していました。リゾートといえば和歌山県にぴったりのテーマですから。それがなくなってしまったので、それに変わる産業は誘致できるのでしょうか。将来のためにも代替策を考えてください。
以上のような感想と意見です。皆さんの意見から、ハイテク企業を誘致することや新しい産業を創ることを求めていることを感じました。現在の和歌山県を変えなければ将来の発展はないと考えているのです。その期待に応えることが県政であり、県議会が否決した限り「反対した議員は代替案を示すべき」という意見も頂戴しました。皆さんの意見を基にして活性化につながる指針を考えていきます。参加してくれた皆さんに感謝しています。
和歌山市内のライブハウスでHoney GOLDのコンサートが開催されました。案内をいただき参加してきました。和歌山県でも活動をしてくれているこのグループをもう紹介するまでもないと思います。「和歌山県を第二の故郷」と位置づけて和歌山県でもコンサート活動をしてくれています。
コンサートの最後を務めたHoney GOLDは「トリ」を務めるほどすっかり風格が漂っていました。出会ったときは小学生だったNONOとCOCOも17歳と13歳に成長し、歌唱力も舞台の姿も表現力も格段に凄くなっています。
大きく成長して変貌を遂げているグループですが、ひとつ変わっていないことがあります。それはデビューのきっかけになった和歌山市内の児童養護施設「こばと学園」でのミニコンサートを忘れていないことです。忘れていないどころか成長した彼、彼女達の原点としての「こばと学園」と和歌山県の存在が増しているように感じました。
グループがとても大事にしている曲が「夢のおはなし」ですが、いつもエンディングで歌っているのです。今日のコンサートでも「グループ結成のきっかけになったのが『こばと学園』を訪問したことです」と話してくれたように、原点の風景が閉じ込められている大事な曲が和歌山県で誕生しているのです。
盛り上げてくれる曲もあり、余韻を残してくれる曲もあり、今日のコンサートも私達を感動させてくれました。終わった後に聞かれた参加者からの「良かったね」の声がそのことを物語ってくれています。
余韻の残る楽しいひと時を提供してくれたことに対して「ありがとうございます」とお礼を伝えます。