活動報告・レポート
2022年5月4日(祝・水)
珈琲の樹
珈琲の樹

日頃からお世話になっている「珈琲の樹」から案内をいただき行ってきました。ここはオーナーの気持ちとして「特別な珈琲豆をお客さんに提供して楽しんでいただく」ことを心掛けて実践している珈琲店です。

今年5月の大型連休中、ブルーマウンテンNO1を特別価格にて提供してくれています。只でさえ入手困難なブルーマウンテンNO1の珈琲豆を2kgも仕入れて、お客さんに喜んでもらうために、この期間中は値段を下げて提供しているのです。

言うまでもなくNO1はブルーマウンテンの中でも最高級の豆で、ブルーマウンテンを提供してくれるお店はあるとしても、NO1を提供しているお店はほとんどありません。あったとしても数千円だと思いますから「珈琲の樹」は特別な価格で提供してくれているのです。その気持ちはオーナーの「お客さんにお世話になっているからお店を開くことができています。お客さんに特別な最高の珈琲を味わってほしいと思っています」と話してくれたことにあります。

案内をもらったので打ち合わせを兼ねて行ってきました。挽きたてのNO1の香りが漂い、香りと雰囲気を楽しむことができました。ブルーマウンテンは透き通った味が特徴ですがNO1は透き通ったうえにコクがある感じです。逆に言うならコクがあるけれど透き通っている感があるとも言えます。ですから、この香りは時間を漂うような上品なものにしてくれます。

いただきながらオーナーと話をして驚いたことがあります。「珈琲豆の値上がりは凄いのです。昨年12月から今年に入って毎月、値上がりの状態です。ここ半年で5割ぐらい値上がりしているので、お店をやっていくことは簡単ではありません。多くの珈琲店では値段を上げていると思います。知り合いの珈琲店ではブレンドコーヒーを650円で提供し始めたところがあるように、価格改定をしなければお店を維持できなくなっています」と話してくれたことです。5割も値上げされていることを知ると、喫茶店を維持していくことは大変なことだと実感できます。

それにも関わらず「珈琲の樹は価格改定をいたしません。仕入れ価格が上昇していますが値上げは一切していませんし、こんなときこそNO1を味わってもらいたいので値下げして提供しています」と話してくれました。

「値上げしないでお店は大丈夫ですか」と尋ねても「大丈夫。ここの珈琲を楽しみにお客さんが毎日のように来てくれるので、改定しないでやっています」と答えてくれました。

そして「希望としてはNO1だけを扱うお店にしたいぐらいです。お客さんには最高級の香りと味を楽しんでもらいたいと思っているのです。多くの珈琲はブレンドして味を引き出すのですが、ブルーマウンテン、そしてNO1はブレンドしないで単独で提供できる珈琲です。単独で美味しいと感じてもらえるのはブルーマウンテンだけだと思うほどです」と伝えてくれました。

食べ物も本来はストレートで味わえるものが一番おいしいと思います。例えば新鮮な野菜は苦みや甘みなど野菜そのものの味を感じることが出来るように、珈琲も同じことだといえるようです。

店内ではコーヒーをいただきながら関係者と打ち合わせの時間を取りました。普段と違った雰囲気の中で話し合うことができ、リラックス効果を感じながら課題のまとめと方向性の確認を行いました。本日は難しい課題を話し合う場だったのですが、雰囲気と香りに包まれてイライラしないで話を進め、今日時点の方向性をまとめることが出来ました。