「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」定例会に参加しました。今回は「記念冊子」原稿が出来上がったので、事務局長から構成案の解説を行いました。冊子の表紙は陸奥宗光伯の自筆をタイトルにしていますし、岸田文雄総理大臣からの祝辞をいただいているので掲載しています。加えて県知事や和歌山市長、会の役員が寄稿したことやこれまでの活動の経過が記録されているので、記念誌に相応しい内容になっていると感じています。これから5月の完成の日が楽しみです。
さて今回の定例会では上半期の活動計画の確認を行いました。
- 令和4年5月6日に加太中学校での出前授業を開催します。
- 令和4年6月5日日曜日と7月16日の土曜日の二回、「有事に備えよう 歴史から学び、未来につなぐ未来の選択」と題して高校生と中学生を対象として防災講話を行います。
- 令和4年7月7日、陸奥宗光伯誕生178年祭を竈山神社で開催します。
- 「すばらしい先輩・陸奥宗光外務大臣に学ぶ」学習会を行います。これは和歌山城ホール大会議室です。今回は戦争をなくし平和を訴えるための講演も同時に行う予定です。
- 令和4年8月21日日曜日、高野山にて「陸奥宗光伯歿後125回忌、坂本龍馬歿後155回忌、陸奥イアン陽之助歿後20回忌」を執り行います。
実行委員会としての主な計画は以上の通りです。
また開催日時は未確定ですが、太刀ヶ谷神社大祭にも実行委員会として参加可能なメンバーは出席する予定です。
また令和6年7月13日から15日の三日間、第36回龍馬社中「龍馬World in和歌山」が開催されます。これは全国龍馬会の全国大会のことであり「紀州宗光龍馬会」が主体を担う大きな大会です。発足して間もない「紀州宗光龍馬会」が開催を担えることは光栄なことであり、責任を持って運営することになります。
タイトルは「龍馬と宗光 未来への伝言」ですが、このタイトルに込められた意味は、令和6年7月16日は「日英通商航海条約」締結の日であり、坂本龍馬が願ったことが実現した日を指しています。
つまり令和6年に到来する不平等条約改正130年は、坂本龍馬や維新の志士たちの祈願達成から130年を迎えた記念の日であり、和歌山大会において足跡を記すものです。
坂本龍馬が目指した新国家建設は大政奉還のためではなく、真の目的は欧米露など列強に侮られることのない、わが国を彼らと対等の地位に押し上げて平和で平等な国を築くことにあったと思っています。その竜馬の想いを陸奥宗光が外務大臣になったときに達成したのです。龍馬と宗光が成し遂げた「祈願達成の日」を全国龍馬会としてお祝いする式典に仕上げたいと考えています。
明治政府は坂本龍馬が記した「新政府綱領八策」に基づいた体制を整え、世界で通用する日本を目指しました。坂本龍馬は多くの手紙や記録文章を残していたので、大政奉還に至るまでの経緯が分かりますし、新政府が目指したことも明らかになっています。恐らく維新の志士たちは同じ志と目的を持って行動していたと思いますが、記録として残した龍馬が新しい歴史を築くことが出来たのだと思います。
どんな時代も活動すること、その経緯と結果を記録として記しておくことが大事だと思います。結果が出た後からは誰でも「私がやりました」「私が関わった」と言うことが出来ます。しかし公文書になる以前に個人として途中経過や活動したことを記していなければ、本当かどうか疑わしいのです。結果が出る前にそれを目指したこと、結果を出すために行動したことを記録している人が「本当にやり遂げた人」なのです。これは現代社会においても同じことが言えます。
例えば政治には結果が伴います。そして結果が出た後に「私がやりました」と言うことは容易いことです。しかし結果が発表される前に「その企画を提案したこと、結果を出すために行動したこと」を記録している人は少ないのです。大事なことなので繰り返しますが、結果が出る前に記録として記している人が「本当にやり遂げた人」なのです。
坂本龍馬は歴史を築くために大事なことを教えてくれています。そんな龍馬と宗光が私達に残してくれた「未来への伝言」を和歌山県から発信したいと考えています。
- 元同僚が訪ねてくれました。組織のあり方、責任者としての役割と立場などの問題を伝えてくれました。企業にはそれぞれ文化があり、それらは決して同じ価値ではありません。価値の違いを理解して組織を変化させていきたいものです。
- 「和歌山県は投資を受け入れる県なのか」の議論が交わされています。大阪府を拠点に事業を展開している人が訪ねてくれて疑問を呈してくれました。「投資をして大丈夫なのか」の観点からの質問を受けました。
- 和歌山IR計画が消えた現在、市内の経営者と次の活性化策についての議論を交わしました。皆さんから「令和5年度の計画に組み込んで欲しい」と要望を受けています。