事務所に関係者が集まり会議を行いました。和歌山県がアジアの玄関口になるためにはアジア情勢を知る必要があります。特に南アジアの国の動向を注目しておくべきで、台湾を含むこれらの国とのつきあいが今後わが国にとって重要になると考えています。和歌山県として特につきあいを期待するのは、台湾、ブルネイ、インドネシア、カンボジアの4つの国です。
ブルネイは2035年までに国家改造計画案があり、更なる国土発展を目指しています。
インドネシアは首都移転のため開発計画が立てられています。
そしてカンボジアも近代化を進めるために国の開発計画があります。
これらの国は日本の技術と人材を求めていますから、技術協力、都市開発などの分野で支援することも国際貢献です。但し、地方自治体が担うにはハードルが高いので民間企業や民間団体と連携しながら関わることで人脈とノウハウを得ることができます。しかもその国の国家プロジェクトですから資金を持ち出す必要はなく、投資を受けながら都市開発に関われる機会となります。技術協力の分野は多岐に及んでいるので県レベルで参画できるものではありませんが、アジアのゲートウェイの位置にあり、令和4年度の和歌山県のテーマは「新しい世界で飛躍する和歌山」ですから、関心を持ち情報を得るぐらいのことはやっておきたいものです。後々役立つときが訪れるかもしれません。
ただ県の新政策の内容は国内に限定されているようで、決してアジアに向かうものではありませんが、世界を掲げているのであればアジア市場にも将来のために関心を向けておきたいところです。
しかも2020年11月にRCEP「東アジア地域包括的経済連携」加盟国は署名してスタートさせています。RCEPによって世界のGDPの約3割の市場を持つ広域経済圏が実現したことになりますし、わが国として中国および韓国と初の経済連携協定となっています。
この世界のGDPの約3割を占めるアジア市場に関心を持っておくことは、今後の世界経済の動向を知り、これから和歌山県が発展するためのヒントになることがあると思っています。もし関われる機会があるなら躊躇することなく飛び込んでみたい世界であり市場です。
これまでは余りにも国内を向いていましたし、アジアに関心を持つことは少なかったと思っています。たまに国際展示会などには出展していますが、その都度で市場を掴むことはできません。民間企業と組むことや相手国との関係を構築することが、開発協力や経済協力のために必要なことです。
アジアから注目されている紀伊半島に位置して地政学的に重要拠点となる和歌山県ですから、自らの価値を信じて交流実績のある民間団体や企業と共に、この市場に打って出たいところです。
今回RCEPの国の中でブルネイ、インドネシア、カンボジア、そして加盟していませんが台湾を含めた関係構築を目指した取り組みについて協議を行いました。今後の関係構築と関係を進展させていくきっかけになれば良いと考えています。
- 友人達との懇談会に参加しました。話をしていると、その時が人生の1ページだったことを感じます。仕事や懇親会などそんな日々を重ねながら人生はアクセントを添えながら大切なものになって行くことを感じました。良い時間をありがとうございます。