活動報告・レポート
2022年4月22日(金)
投資を受け入れること
ウクライナ支援

和歌山市ではウクライナからの避難者はまだいません。政府から要請があれば和歌山市営住宅10戸で受け入れる体制が出来ています。また就労支援にも対応することも確認できました。それ以外に和歌山市に来た場合に私達ができることを話し合いました。

言語と食事、そして就労支援施策がありますが、日本で生活するためのお金が必要なので、その支援をするため「しくみをつくれないか」を検討しました。

言葉は英語で対応が可能なので準備しておくことは可能です。食事が問題ですが、市営住宅なので行政と考える問題だと思います。そして生活費の問題ですが、寄付金などの援助を求めるだけでは時間と共に集まりにくくなっていくことが問題です。自分で稼げる方法として、その方々にウクライナ料理を提供してもらうための飲食店に協力してもらうことも有り得ると思います。料理を提供した代金を生活費に充当するなど、和歌山市で生活できる環境が必要だと思います。

市営住宅に住んでもらうだけでは日本人とのコミュニケーション、長期滞在になれば生活費などの問題が残りますから、受け入れた市として日常生活の支援が必要です。

ボランティアでどこまで対応できるか分かりませんが、話し合った結果を総合防災課に伝えてその時があれば備えておきたいと考えています。

投資を受け入れること

地域を活性化させることは簡単なようで難しく、活性化のためには熱意と企画、そして投資してもらうことが必要なのです。県や市に投資をしてもらうことは容易なものではありません。まして地方都市の地域経済に影響を与えるような投資案件はそうそうありません。そこで投資を受ける側と投資する側の感覚に少しの違いがあることを話し合いました。投資をする側はその県にいくつかの要望を出します。投資を受け入れる側は、その要望を聞いて可能な限り応える姿勢が必要なのです。投資するのだからその要望に応えなければ知らない地域に投資をしてくれることはありません。

投資をして儲けたいと思っているのだから、進出のための条件を提示するけれど、投資側の要望には対応しない姿勢はあり得ません。投資をしてくれる案件を見つけて進出してくれるのだから、県として歓迎することと進出に際して協力することは当たり前のことです。投資をする側が謙虚であるけれど、投資を受ける地域が上位であるような態度があれば話はうまく進まないのは必至です。

例えば「私達は和歌山県に100億円を投資するのだから、私達の進出のために必要な要望を聞いてください」と言うのは当たり前のことであり、大きな投資を受ける県側は、真摯に対応することが求められるのです。

地方都市ではこれまで大きな投資の機会に恵まれていなかったので、世界を舞台にしている投資家の求めることを理解できていない場合があります。理解できなければ話を聞ければよいのですが、それをしないと大切な機会を失わせることになります。自然体では衰退していくことが見通せる現状において、地方都市はそんな馬鹿なことをしている時間はありません。

話を聞いて進出してくれることを歓迎する意思を示すこと。そのために必要な書類を整えることは当然にすべきことです。世界的な投資家とつきあう感覚を磨かないと世界を相手にすることは出来ません。

世界は投資を受け入れる環境がある都市に対してだけ資金を移動させてくれます。投資を歓迎して受け入れる姿勢のないところに進出してくれることはありませんから、和歌山県も世界の企業を相手にしていることを意識して対応すべきだと思います。国内を相手にしている感覚とは全く違いますから、機会を逃さないように注意が必要です。

世界の投資家、そして世界を舞台に活躍している方との懇談の中で日本の地方都市に欠けているものを感じました。和歌山県はアジアの中心を目指すべきだと考えているので、舞台は世界であることを意識したいと思います。