活動報告・レポート
2022年4月20日(水)
臨時会採決
臨時会採決

令和4年4月臨時会が開催されました。一昨日の総務委員会と経済警察委員会、そして昨日のIR対策特別委員会での結果の報告を受けた後、「議案第75号」の採決を行いました。多くのマスコミが取材に訪れている中、採決を行った結果、賛成18票、反対22票で「議案第75号」は否決されました。このことにより和歌山県が進めてきた「和歌山県特定複合観光施設区域整備計画」は廃案となり、令和4年4月28日までの国への申請はできなくなりました。

和歌山県がIR推進室を設置して計画を進めてきましたが、議会で計画が否決されたことから和歌山県から国への申請はできなくなり、和歌山県はこの事業から撤退することになります。臨時会終了の記者会見での知事の主な発言は次の通りです。

否決されたのは痛恨の極みです。最大の経済活性化の起爆剤にしようと思って頑張ってきたけれど、それを取られてしまったので、さて、これからどうしようかと悩んでいる。

和歌山県が少しずつ少しずつ衰退しているのをね、なかなか止めよう止めようとして頑張ってきたけど。衰退が少しは止まっていると思うけど、まだまだ止まり切れてないです。残念ながら次の成長因子を失った状態になりました。

ここ数年、和歌山県はIRを重点施策と位置付けIR推進室を中心に取り組んできましたが、国への申請を断念することになりました。資金計画の説明が不十分だったことや県民の皆さんの合意が得られなかったことなどが、今回の賛否に影響を与えたものと考えています。

今後は県政における経済と雇用確保のための対策の柱を、どこに持って行くのかが焦点となります。経済所得の向上と雇用拡大、そして人口減少に歯止めをかけることは県政の最大の課題であり、対策を実行すべき事項ですから、令和5年度に向けてこれから模索することになります。

そのため和歌山県の地理的条件と可能性、そして紀伊半島に魅力を感じて、まとまった投資をしてくれる事業の誘致を強力に推進していきます。県知事が進めてきた経済と雇用につながる施策が挫折したことから、県議会議員として経済と雇用につながる施策を提案することが議員の役割ですから、和歌山IRに代わる施策を実現させる覚悟を持って活動していきます。

参考までに和歌山IRの投資規模は約4,700億円、直接、間接の雇用は約3万人ですから、同規模の事業誘致を今から考えることは簡単なことではありません。これまで地道に取り組んできたことを前進させることが必要ですから、県知事と連携を図り実現に向かわせたいと考えています。

臨時会採決

知事と県議会は県政の両輪だと言われていますから、県議会議員として、将来の和歌山県のために何をすべきか、どんな事業を誘致するのか、和歌山県への投資を求めることを考えて自ら行動しなければなりません。それが今回、覚悟を持って「議案第75号」採決に挑んだ議員の役割ですから、その責任を果たしていきます。

県知事からの地域経済と雇用につながる提案を否決して、代替案を考えない、そのための行動をしないことは県議会議員としてできません。県政発展のための果たすべき役割を担っていますから、県土発展の原動力となるものを持っていきたいと考えています。

与えられた職務に全力で取り組んできたIR推進室の職員の皆さんには「これまで本当にご苦労様でした。この経験が役立つことがきっとありますから、この経験を糧にしてもっと大きく成長してください」と伝えます。ありがとうございました。