「日本風景写真協会」の展示会が和歌山城ホールでの開催の案内をいただいたので、初日の今日、行ってきました。同協会の役員さんが対応してくれたうえ、作者から作品の説明を聞かせてもらいました。
風景写真を専門に撮影している協会なので各地の風景を楽しむことができました。さらに朝の景色や夕景、見慣れた場所でも違った表情を楽しむことができました。作者の意図するところを聞かせてもらったので、作品に込められた意味を理解することができました。
例えば「舞子のサンセット」の明石海峡大橋を下から眺めた光景はあまり見ることはありません。しかも広角で撮影しているので、実際よりも「ずっと遠くまで伸びていく」感じがしました。大橋が伸びたその向こうに太陽が沈んでいるのです。俗にいうマジックアワーですが、これは時間にして数分なので見事にその瞬間を捉えています。2分から3分間のドラマが表現されていることに感動しました。
また「同じ雲は二度と現れないので、これと同じ光景はありません」と説明してくれたように雲の表情は感情と似ています。今日の喜びや寂しさ、明日を見つめる思いなど、作者の感情が表れています。雲に焦点をあててみるのも楽しさの一つです。
また「流華」では、川面に散った桜の花が流れている光景が撮影されています。シャッター速度を落とすことでピンク色が水とともに流れている場面が描かれています。ピンクと水のしぶきが混ざり合っているのは絵の具が混ざっているような不思議な感覚に仕上がっています。同じ場面を撮影しても作者の感性によって異なる作品に仕上がりますから、写真展は楽しいと思います。
「早朝の光」の場面は加太の森林公園です。ここは見慣れた光景ですが、作品を観ると全く違った表情をしています。朝の公園を訪れたときの清々しさが柔和な光によって表現されています。朝を迎えた喜びを木々の光と影のコントラストから読み取ることができます。こんな森林公園を見たことがありませんから、この写真を観て「行ってみたい」と思う人がいるはずです。撮影場所に人を呼び込む力を感じる作品になっています。
このような風景作品を鑑賞させてもらって感性が豊かになった感じがします。なかなか自然界の中に入る機会を持てませんから、風景の中に入り込んで作者の気持ちを感じることができました。芸術作品は心を和やかにしてくれますし仕事の光景と違う場所に連れて行ってくれるので感性を磨いてくれます。
ときには心を落ち着かせるために、そして日常から解放されるために自然の中に身体を置きたいものです。良い機会となりましたことお礼申し上げます。
明日から4月20日まで臨時会が開会するので県議会を訪れました。議案の調査と共にWeb会議を行いました。世界企業が「RE100」のエネルギーを求めていることや、部材の供給先にも同じことを求めているので、和歌山県が「RE100」エネルギーの供給県であるためにすべきことなどの話し合いを行いました。
参加してくれた欧米企業にとって今後の世界で「RE100」は絶対条件であり、日本にもそれを求めていることや、和歌山県がその供給県になることの話も交わしました。もちろん「RE100」のエネルギーを創り出すことは簡単なことではありません。森林や山を造成するなど自然を壊して太陽光パネルを設置するのは本末転倒ですし、大規模電源でなければ産業を支えることはできません。自然を壊すことなく環境保全につながり、しかも大規模電源で「RE100」を生み出す必要があるのです。日本全国を探してもありませんから、和歌山県が本気になれば先駆者になり得るのです。「チャンスを逃すことはできない」という気持ちを持って進めることが、事業が実現に向かうための方法です。
関係する人の中に「無理だろう」と「疑う気持ち」があれば事業は成功しません。本気で事業を進めるチームが困難を実現させることができるのです。
これまで傍観者や批判するだけで動かない人が、事業を成功させた事例を見たことがありません。動かない人、共に汗を流さない人の言葉はシャットアウトすることから物事はスタートします。