活動報告・レポート
2022年4月9日(土)
アジアのゲートウェイ
アジアのゲートウェイ

「和歌山県はアジアのゲートウェイになることができる県です」と話し合いました。日本地図をさかさまにして南を上にすれば、半島である和歌山県はアジアの玄関口になります。つまり空路では和歌山県が最もアジアに近い県になるのです。しかも南紀白浜空港が国際線化され、ビジネスジェット駐機場も今秋に完成しますから、玄関口になれる可能性は飛躍的に高まります。可能性を現実のものにするためには、和歌山県の力を信じて高い志を持って動くことに尽きます。

「無理、無理」「可能性なんてない」「和歌山県だからねぇ」など可能性を否定する意見の人はたくさんいますが「やれるよ」と言う人は少なく、可能性を信じて行動している人はさらに少なくなります。

地域の力とは可能性を信じて行動している人の割合に比例するように思っているので、地域力を高めるためには行動している人が集まって大きな力に発展させるか、エネルギーを伝播させて行動する人を増やすかのどちらかです。

組織を変えることは比較的簡単ですが、人の意思を変えることや人の行動を変えることは簡単ではありません。短期的には可能ですが、意識を高めた状態を継続させることは難しいことです。意識も身体も行動も直ぐに元の位置に戻ろうとします。それは元の位置の居心地が良いからです。人は長い時間をかけて最も居心地の良いスタイルを築いています。心身ともに安定したその位置を変えることは意識が抵抗するのです。「今の状態が居心地が良くて安定している」と、自分の意識が自分の意識と行動に話しかけてブレーキをかけてしまうのです。

「アジアのゲートウェイになる」と伝えても「そんなことはできない」と思う方が何もしなくてよいので気持ちが楽になるのです。「よしやろう」と思うことによって、自分の意識は「大変だ」と思ってブレーキをかけようとするのです。結局、自分の意識を制御できるのは自分だけであり、「アジアのゲートウェイになる」ことに共感して行動する、しようと思うためには意識を高いレベルに置く必要があるのです。

でもそう思って行動している人がいますが、それは「実現できると思って既に行動している」から可能性を信じられるのです。

何も行動を起こさない人にとって可能性は「高い位置」にありますが、行動している人にとって可能性は「手の届く範囲」にあるのです。この意識の差が行動の差となって表れているだけなのです。

では「和歌山県がアジアのゲートウェイになる」と信じて行動している人にとって到達地点は見通せていますから、期限を区切ってスピード感をもって前進できるのです。

和歌山県には2650年の歴史と文化があり、世界が認めた無形の価値である聖地熊野や高野山があります。これは今から作ることのできない時間が熟成させた価値であり、時代と共に価値が高まっていくものです。

つまり和歌山県には今から創り出すことのできない歴史と文化があり、アジアに最も近い場所に位置している世界に誇れる玄関口なのです。南紀白浜空港から直接入る、または関西空港から入れるアジアに最も近い県なのです。観光は勿論のことビジネスでも優位性があるのは当然のことです。日本的発想で国内における利便性や順位に視点を向けている人が多いのですが、世界から見るとそんな視点は誰も持ち合わせていません。新しい視点で日本を、そして和歌山県の価値を見ることになるのです。

和歌山県の可能性を信じない人は信じなくても良いのです。可能性を信じて行動する人だけが結果を得られるのですから、やっている人にとって全く問題はありません。

さて和歌山県がアジアのゲートウェイになるためのWEB会議を行いました。ここでは誰一人として和歌山県の地政学的価値と潜在能力、そして培われた歴史と文化を疑う人はいません。可能性を信じている人同士の会議はワクワクしますし、実現しているイメージを持って共有できているので当事者間での問題もありません。今後、具体的に調整に入る段階で問題が発生すると思いますが、信頼関係にある人によるチームと資金調達能力があるので計画はやり遂げられると確信しています。