これまで企業誘致に取り組んできた関係者が集まって、今後の企業誘致に関する会議を行いました。和歌山県の将来の発展のためには基幹産業となる企業誘致が必要です。これは直接的な経済効果と雇用拡大などの効果に加え、世界に和歌山県の存在を訴えることができるからです。
特に世界的企業の進出があれば和歌山県が世界の玄関口になりますし、少なくともアジアのゲートウェイになると確信しています。アジアではRCEPの発足によって巨大な市場が出現しています。アジアのハイテク企業を集積できれば和歌山県は一躍「WAKAYAMA」となります。
世界に和歌山県のイメージを持っている人は少ないと思いますが、欧州で和歌山県のことを知っている人にとって「熊野古道」「高野山」「聖地」などのイメージがあると思います。ビジネスの合間に観光に行くことがありますから、和歌山県は歴史と自然という観光資源を今に残す県なので外国の方にも受け入れられると思います。
国際空港と港湾があるなどビジネス環境と観光資源がある和歌山県の価値は、外国の人の方が理解していることをこれまでの経過から理解しています。
本日の会議の結果を和歌山県への進出を希望している企業の皆さんに知らせますが、早い時期の和歌山県への進出を心から期待しています。
「和歌山県に投資を呼び込むことは良いことだけれど、投資を受け入れることによって多くの人が和歌山県で暮らす、そして訪れることになります。そこで和歌山県としての実力が試されるのです」という話から会議を始めました。
和歌山県の実力とは、和歌山県が大型の投資を受け入れると、それに見合った全国、外国からビジネスパーソンまたは観光客が増えることになります。そのとき大型の投資案件で訪れる人は満足すると思いますが、その人達が街に出掛けたときにどう感じるかです。
食事、サービス、エンターテイメントなどが「和歌山県は素晴らしいところだ」と思ってもらえるとリピーターになりますが、「全然だね」と思われてしまうと、その次の機会はなくなります。大型投資に応じられるように私達の意識と提供する商品の品質、サービスレベルを考える必要があります。
大型投資の案件で来県してくれたお客さんを受け入れられるなら、和歌山県の実力は高いと言えますし、満足させられなかったとしたら「その水準に達していない」ということになります。世界に門戸を開くことは和歌山県として全てのレベルが試されることになります。大型の投資を受け入れるのであれば、県として対応するための覚悟が必要です。和歌山県の実力を高める契機になる案件がありますから、しっかりと対応できるように準備をしておきたいものです。
決して「そんなものは来るはずがない」「和歌山県では無理だろう」「できるはずがない」などの否定的な言葉を使わないようにしたいと思います。既に否定的な言葉を聞く機会が多くありますが、それは行動を起こしていない人たちが言う言葉です。和歌山県の情けないところは、そんな言葉で機会を逃してしまうことが多々あることです。自信がないのか誇りがないのか、やっている人の邪魔をしたいのか分かりませんが、否定的な言葉が渦巻く環境を脱却することが将来を拓くための早道だと感じます。
事業の当事者は決して否定的な言葉を使いません。当たり前のことですが「やれる」「大丈夫」「乗り越えよう」と肯定的な言葉が会議の席で飛び交います。言葉一つで周囲と将来が変わるので、出来る限り当事者と言われる人と一緒に仕事をしたいものです。
今日の会議や打ち合わせなどを終えて議会棟から外に出ると、敷地内に建立されている濱口梧陵像の前の桜の花が咲いていました。一年に一度の見事な風景なので写真を撮りました。
- 和歌山ゴールドライオンズクラブ結成20周年記念事業の企画会議を行いました。コロナ禍で困っていた学童保育の生徒たちに楽しんでもらえる企画を考えています。