活動報告・レポート
2022年3月28日(月)
防災川柳表彰式
防災川柳表彰式
防災川柳表彰式

第4回防災川柳に応募者の中で入賞した皆さんの表彰式を行いました。和歌山商工会議所の協力を得て進めている防災の取り組みで、同会議所の会議室をお借りして開催しました。

今回の応募作品は北海道から九州まで567句の応募をいただきました。その中から審査の結果、最優秀賞、特別和歌山賞、そして小学生の部の最優秀賞などの句を選び、表彰式を執り行いました。

入賞した皆さんの秀句が並びましたが、今年は「小学生の皆さんが防災の知識があり、学校で避難訓練を行っている」と感じました。句の中にそれらの動きがでてきますし、感想の中にも授業や避難訓練をしている様子が分かるコメントがありました。皆さんの作品を読み上げてもらって、入賞者の防災意識の高まりを感じました。これらの高い防災意識から生まれた川柳をみなさんに伝達して、和歌山区圏全体の防災意識を高められるように主催団体と「一般社団法人防災用品研究所」として取り組みたいと思います。

そして表彰式の閉会にあたり挨拶をさせていただきました。

防災川柳表彰式

こんにちは。今回、四回目を迎えた防災川柳に応募してくれたことに感謝し、入賞された皆さんに心からお祝いの言葉を伝えます。おめでとうございます。

入賞作品は全て素晴らしいのですが、今日、小学生の部の川柳を読んで思ったことがあります。それは日頃から小学校や家庭で災害への備えの話をしていることや、学校の授業で防災のことを教えてもらったり、避難訓練を行っていることが分かったことです。

小学生の防災意識が高くて感心しました。そこで防災意識に関わるお話を一つしたいと思います。

それは湯浅町出身の濱口梧陵さんに関わる話です。皆さんは「稲むらの火」の話は教えてもらっているから知っていますよね。話はその濱口家のことです。今から150年前、黒潮の流れに沿って湯浅町から千葉県銚子市に移住をした人たちがいます。その一人が濱口家の方で、現在のヤマサ醤油を作った濱口さんです。濱口さんを始めとする和歌山県出身、銚子市で暮らしている方々は故郷への感謝の気持ちを形にするため「銚子木國会」を作りました。今でも約200人の方々が会員としてこの会に所属していて、毎年5月5日に記念式典を行っているそうです。僕は先週の金曜日にこの話を聞きましたが、それまで全く知りませんでした。

千葉県銚子市の人達が150年前までお世話になった和歌山県に対して今も感謝してくれているのです。それは醤油づくりを伝えてくれたことで生活が出来ていることへのお礼、そして「稲むらの火」の物語にあるように、津波被害に遭遇したけれど見事に復興を遂げた故郷和歌山県を心から応援してくれているのです。銚子市の皆さんは今から150年以上前にお世話になった和歌山県に感謝してくれているばかりか、津波に遭遇したときの対応を覚えてくれているのです。今も和歌山県に感謝の気持ちを持ってくれていることは、和歌山県民として嬉しいことです。

防災川柳表彰式

このように誰かが人のために尽くしたことや、かけた言葉によって救われた経験は、世代を超えて関係した人達は覚えてくれているのです。今回、皆さんが応募してくれて入選した防災川柳は、これから防災意識を高めるために和歌山県内に発信していくことになります。この防災川柳を知った人たちの中には防災意識が高まり、万が一大災害が発生したときに避難して助かる人がいるかもしれません。

また防災川柳を聞いたことにより防災意識が高まって避難訓練などに参加する人がいるかもしれません。皆さんが詠んだ防災川柳が将来、誰かの命を救うかもしれないのです。銚子市で暮らしている現在の「木國会」の人達は先祖が受けたご恩のことを知らないかもしれません。

それでもずっと継続して和歌山県に感謝してくれているのと同じように、皆さんの防災川柳もこの先、誰かの命を救い、誰かのお役に立つことになるかもしれないのです。そう思うと防災川柳で入選したことは凄いことだと思います。

私達はそんな大切な皆さんの防災川柳を発信することにより、県民の皆さんの防災意識を高めていきます。改めてご受賞おめでとうございます。

そして今回も協力していただいた和歌山商工会議所の皆さんに感謝申し上げますし、商品を提供していただいたスポンサーの皆さんにも深く感謝申し上げます。

来年は第5回目になります。引き続き実施いたしますので、ご協力をお願いしてお礼の挨拶といたします。受賞された皆さん、おめでとうございます。

その他
  • 和歌山県の将来を左右する取り組みについて幹部職員さんに説明し、意見交換を行いました。衛星携帯電話の衛生の打ち上げや、ハイテク産業の動向、ハイテク人材を輩出するための教育施設などの計画を急ぐことを説明しました。意見交換の場で県から和歌山IRの現状について聞かせてもらいました。県土発展のために「やるべきことはやる」「撤退の連続の現状で良いのかどうか」などの話し合いを行いました。年度末のお忙しい時期にも関わらず、対応してくれた幹部職員さんに感謝しています。ありがとうございます。